小学生の発達障害の特徴 自閉症の特徴 改善方法の具体例、小学生の発達障害

予定変更が苦手、学校行事が苦手、自閉症スペクトラム障害

自閉症の傾向がある子は、いつもと違うことが苦手です。

急な予定変更が不安

予定が変わると不安になります。

自閉症の傾向がある発達障害児には、いつも同じ行動することを好み、いつもと違う手順が苦手な子がいます。
そんな発達障害の特徴がある子は、小学校で、いつもの行動を変えた時に、不安になってしまう場合があります。

雨で体育が中止になってしまった場合に、時間割が変更になると、変化に対応できず不安でパニックになります。
いつもの教室から、パソコン教室に移動して授業をする時などにも、どうしたらいいかわからず、不安になって怯えてしまいます。
ずっと教室に貼っていたポスターが違うものに変更になっても、不安を感じる子もいます。

この変化に対応できない特徴は、想像力の欠如が原因だと考えられています。
いつものパターンから、違うパターンになると、どうすればいいのか想像ができずに、漠然とした強い不安を感じるのです。

予定変更は、なるべく事前に伝える。

担任の先生に相談して、発達障害の特徴を理解してもらいましょう。

予定に変更があるときは、事前に知っていれば、変更が苦手な子でも心の準備ができます。
予定変更を伝える時には、なるべく具体的な変更内容を伝えると、発達障害児が、より安心できます。

例えば、雨が降ったら、体育の授業は中止になり、算数の授業に変更になる。
このことを、当日に知るのではなく、前日までに知っていれば、心の準備ができます。
また、この時に、雨が降ったら体育は中止とだけ伝えるのではなく、算数の授業に変更になると、具体的に伝えると、発達障害児がより安心できます。

この学校生活の予定変更が苦手な特徴は、家庭だけでは対応が難しいので、小学校の担任の先生と連絡と取り合って、対応をお願いしましょう。

混乱したら、一旦、休ませる。

予定変更で混乱したら、休んで頭を整理する。

予定変更で、発達障害児が不安からパニックになったとき、無理に従わせようとすると、ますます、不安になって混乱してしまいます。

事前に予定変更を伝えられずに、急に予定変更になった場合には、まずは、先生に子供の動揺を落ち着かせてもらいましょう。

どうしても混乱して、他の子についていけない場合には、保健室で休ませるなどの、別行動での対応をお願いしましょう。


小学生の発達障害・知的障害の特徴
変化が嫌い、学校行事が苦手。小学生の発達障害の特徴、具体的な改善例

運動会、学校行事が苦手。

運動会や合宿は、特に苦手な学校行事です。

学校生活の中で、普段の授業と違う、学校行事を嫌がる子がいます。
発達障害児の中でも、自閉症スペクトラム障害の子に、この特徴がよく見られます。

自閉症の傾向がある子は、いつも同じの規則的な生活を好みます。
普段の学校生活と違う、運動会などの学校行事や、始業式・終業式などの式典が苦手です。
また、林間学校などの合宿行事や修学旅行などの、宿泊行事は、特に嫌がります。

運動会では、大きな音やBGMは聴覚が過敏な子にとっては苦痛、キラキラした衣装は視覚が過敏な子にとって苦痛、大勢の保護者などの観客は対人関係が苦手な子にとって苦痛です。
このような理由から、運動会は、感覚が過敏な発達障害を持つ子にとって、かなり苦痛の多い学校行事です。

運動会の準備、前年のビデオを見る。

事前にイメージトレーニングで準備しましょう。

運動会などの学校行事の前には、前年の様子を撮影したビデオを見て、どんなことをするのかを、事前に発達障害を持つ子に教えておきましょう。
本番の様子をイメージトレーニングすることができるので、実際に自分が参加するときの、心の準備ができます。

小学校に入学したばかりの1年生の場合は、先生にお願いして、学校に保管している前年のビデオがあれば、見させてもらいましょう。

遠足の場合は、実際に遠足で行く予定の場所に、休日を利用して親子で行ってみると、本番の時に発達障害を持つ子が緊張せずに、行動できるかもしれません。

林間学校の合宿、修学旅行も、前年の写真で事前準備

宿泊行事は、特に念入りに準備が必要です。

林間学校や、自然の家の合宿、そして修学旅行などの宿泊する学校行事は、発達障害を持つ子にとっては、特に難しい学校行事です。
学校の先生に、昨年の写真やビデオを見せてもらい、事前にどんな様子かを子供と十分に話し合って準備しましょう。

どうしても嫌がるなら、欠席させる。

無理をさせると、トラウマになる。

発達障害を持つ子が、学校行事をどうしても嫌がるなら、その時は無理をせず、欠席させましょう。

感覚が過敏だったり、人間関係が苦手だったり、いつもと違う雰囲気が苦痛だったり、原因は様々ですが、発達障害を持つ子は、怠けているわけでも、サボろうとしているわけでもありません。

発達障害が原因で、嫌がる子供を無理に学校行事に参加させても、トラウマになるだけです。

学校のトイレを嫌がる。

発達障害を持つ子の中には、学校のトイレを嫌がる子がいます。

家のトイレは全然大丈夫でも、学校のトイレだけを嫌がる場合があります。

原因は、和式と洋式の違い、暗くて怖い、広くて嫌だ、他人がいるから嫌だ、など、いろんなケースがあります。

自分の家では、トイレは自分一人で入ります。
学校では、一人だけじゃなく、休憩時間には、同時に多くのお友達と一緒にトイレを使います。
人間関係が苦手な、自閉症の傾向がある子にとっては、一人になれない学校のトイレは苦手になりやすい場所です。

どうしても、学校のトイレを嫌がる場合には、教室から離れた場所にある、使う人が少ないトイレを使わせてもらうようにお願いしてみましょう。



年代別に障害の特徴、改善例をチェック

大人の発達障害の特徴 小学生の発達障害の特徴 幼児の発達障害の特徴 乳児の発達障害の特徴

障害の種類で特徴、改善例をチェック

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