小学生の発達障害の特徴

空気が読めない、人の気持ちがわからない。小学生の発達障害の特徴、具体的な改善例

空気が読めない、天然キャラ。発達障害児の特徴です。

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発達障害の特徴、具体例。

人の気持ちや、空気が読めない。

人の表情から気持ちを察することが苦手。相手が傷つくことでも、思ったことを何でも言ってしまう。いわゆる空気が読めない。人の気持ちがわからない。よく言えば、天然キャラの子。これも発達障害児の特徴の一つです。

なんとなく重い雰囲気で、みんなが悲しそうな顔をしていると、小さな子供でも同じように悲しい顔をする。このように相手の表情や喋り方、行動から相手の気持ちを察して、その場にふさわしい行動を自分もしようとする。
発達障害の子は、この空気を読むこと、周囲の人の気持ちを考えることができません。

  • お葬式で一人だけ笑っている。
  • 入学式などの式典で一人だけ笑っている。

いわゆるKYです。場違いで周りの迷惑になりますが、本人には悪気はありません。なんとなく決まっているルールを守ること、発達障害を持つ子には理解が難しいのです。

発達障害の子には、思ったことを何でも言ってしまう子もいます。

  • 太っている人に「太ってるね」
  • お年寄りに「しわくちゃだね」

相手の目の前で言うと、言われた相手はびっくりしますが、発達障害児のほうは全然気にしません。
発達障害児は障害のため、小学生になっても、相手のことを考えて、言うこと、言わないことの、判断ができないのです。

うちの子の場合は。
(広汎性発達障害、軽度知的障害児)

うちの子も、空気が読めない天然キャラ。静かな式典などで、1人で突然の大笑いがよくあります。

うちの子も空気を読めない特徴があります。卒業式、入学式といった式典では、周りのことを全く気にしていません。先生から、じっとするように言われているので、とりあえず座っている感じです。
本人が面白いと思ったちょっとしたことで、一人で大笑いすることもあります。この特徴は、突然人前でやってしまうので、なかなか対処ができずに困ります。

困ることは?、人の気持ちや、空気が読めない。

先生やお友達を驚かせ、迷惑をかけるので、困ります。

学校の式典で、1人だけ笑い出す。場の雰囲気を壊して、みんなに迷惑がかかり困ります。人が嫌がることでも、何でも言ってしまうと、言われた相手はびっくりして嫌な気分になります。
場違いな言動、人が嫌がることを言う、学校生活では、お友達から嫌われ、仲間はずれの原因になる困った特徴です。

人の気持ちや、空気が読めない。その原因は?

障害のため、コミュニケーション能力、相手の気持ちを察する能力が弱いのが原因です。

発達障害、知的障害の子は、コミュニケーション能力が弱い、相手の気持ち考える能力が弱いことが、周囲の空気が読めない原因です。

  • 周囲の人の表情から気持ちを察する。
  • 相手の気持ちを考えて、自分も同じ行動をする。
  • 自分の発言で、相手がどう思うか想像する。
  • 言うこと、言わないことの判断をする。

対人関係の能力が未熟で、コミュニケーション能力が足りない、発達障害児には、とても難しことです。



人の気持ちや、空気が読めない。改善方法の具体例、小学生の発達障害

障害で、周囲の人の気持ちが理解できない子の改善例を紹介します。

相手の気持ちを考えるように、家庭でやること。

本の読み聞かせで気持ちを考える。

絵本の読み聞かせ、国語の教科書の音読などで、親子で登場人物の気持ちを考えましょう。発達障害、知的障害を持つ子と一緒に本を読んで、子供に「この人はどう思った?」と質問しましょう。悲しかったと思う、嬉しかったと思う、といった人の気持ちを考えて、親子で話し合いましょう。

テレビやビデオで人の表情を考える。

親子でテレビやビデオを見ながら、人の表情から気持ちを考えてみましょう。
アニメより、実際の人間の方が、表情から気持ちを察する訓練になります。テレビの子供番組はアニメが多いので、レンタルショップのDVDを探すと子供向けの実写があります。

大人が考えているより、子供は大人向けの番組を好みます。発達障害、知的障害があっても、その傾向があります。
子供と一緒に見ても大丈夫と思う昔のドラマのDVDを借りてきて、試しに見てください。

今放送している大人向けのドラマは、子供と一緒に見るのがふさわしくない内容の可能性があります。親が昔ハマったドラマの方が無難で、親子で楽しめると思います。親が楽しく見て、親子で会話をすれば、子供にも楽しさが伝わるものです。

親が自分の気持ちを言葉で伝える。

親が感じている気持ちを、言葉で子供に伝えるようにします。
悲しいときは「お母さん悲しいのよ」、怒ったときに「怒ったよ」、感情的に接するのではなく、気持ちを言葉で伝えて障害を持つ子が理解できるようにします。
発達障害、知的障害を持つ子に実際に思っている気持ちをダイレクトに言葉で伝えられるのは、親だけです。感情的に怒ったりせず、人の気持ちの理解が苦手な障害児ために、言葉で理解させましょう。

言ってはいけない言葉を教える。

太っている。しわがある。かっこ悪い。相手が言われたくない言葉を、事前に子供に教えて、言わないようにさせます。体型のこと、顔のこと、人が嫌がる言葉を教えて言わせない。「お母さんも言われたら嫌だよ」と、人が嫌がる言葉があると理解させましょう。

相手の気持ちを考えるように、学校に期待すること。

障害のことを先生にお願いしましょう。

発達障害児への配慮

相手の気持ちを考えずに発言する、空気が読めないのは、障害が原因で、障害児本人には悪気がないことを、学校の先生に理解してもらいましょう。

先生に理解してもらう。

お友達が嫌がる発言、場違いな発言をするのは、障害が原因だと、先生に理解してもらいましょう。発達障害、知的障害を持つ子は、人の表情から気持ちを察することが苦手です。相手が嫌がることを言うのは、障害児本人に悪気はないことを、まず先生に理解してもらいましょう。

お友達の気持ちを言葉で説明する。

「今お友達は悲しいのよ、謝ろうね」と、先生にお友達の気持ちを言葉で説明してもらいましょう。発達障害、知的障害の子は、相手の表情から気持ちを感じるのが苦手です。先生から言葉で相手が考えていることを説明してもらえるように、お願いしましょう。

ダメな例、発達障害児には効果なし。

障害児に効果なし。

人の気持ちを考えろと叱る。

「人の気持ちを考えろ!」、こう叱っても効果がありません。発達障害、知的障害の子は、人の気持ちを考えられないから困っているのです。「お友達が悲しんでるよ」と、相手がどう思っているのかを、言葉で伝えるようにしましょう。

なぜ?どうして?そんなこと言うの?

「なぜ?」「どうして?そんなこと言うの?」障害児本人になぜかと非難しても、本人には理解できません。人の気持ちを考えることが、最も不得意なことなので、障害児本人に悪気はないのです。「お友達が怒っちゃったから謝ろうね」と、相手がどう思ったかを教えてあげましょう。



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