小学生の発達障害の特徴

我慢ができない。遊びで負けると怒る、ルールが守れない。せっかちで、順番が待てない。小学生の発達障害の特徴、具体的な改善例

我慢できず、自分勝手。発達障害児の特徴です。

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発達障害の特徴、具体例。

我慢ができない、わがままで自分勝手。

何度言われても、約束が守れない。全く我慢ができない。発達障害児には、こんな特徴がある子がいます。

  • いただきますを言ってから食べるように直前に何度も言われても、お腹が空いたらお友達を待たずに食べる。
  • 飛び降りるのはダメと何回も言われても、言われた直後に飛び降りて遊んでしまう。

約束が守れず、自分勝手で、全然我慢ができません。


遊びのルールが守れない、負けると怒る。

遊びのルールが守れなくて、自分のやりたいことをやってしまう。

  • ドッチボールで当たったのに外に出ない。
  • 他の子がいるのにすべり台を下から上に登る。

どれも他のお友達が嫌がる行動です。

遊びやゲームで、勝つことにこだわり、負けることが嫌で、怒る子がいます。
1位や100点じゃないと泣く。
また、何かに強いこだわりがあり、自分の思い通りにならないことに対して、怒り出す子もいます。発達障害の特徴の強いこだわりが、悪いほうにでてしまう例です。

せっかちで、手順を守れない。

とにかく極端にせっかち、思ったことをすぐにやる、言ってしまう。これも発達障害児の特徴の一つです。

今やってることが終わって、次の行動をするように言われても、すぐに次の行動をしてしまう。何でも待ちきれずに、極端にせっかちな特徴が発達障害の子にはあります。

  • 家に帰って手を洗っておやつを食べるように言われても、すぐにおやつを食べてしまう。
  • 学校で、掃除が終わったら外で遊んでいいと言われたら、掃除をやらずにすぐに外で遊びだす。
  • 授業中の発表で挙手をして、先生が指名してないのに、わかったことはすぐに言ってしまう。

ちょっと待ってから、次の行動をすることが苦手なのです。うっかり忘れるということではなく、直前に手順を言われても、そのことを覚えられずに、次の行動に移ってしまいます。

順番が待てない。

  • 順番抜かし、割り込みをする。
  • 列に並んで待てない。
  • 人の輪の中に急に入ってくる。
  • 勝手に人の物を使う。
  • お友達と順番に物を使えない。

順番が守れず、自分のしたいことをやってしまう。これも発達障害児の特徴の一つです。


うちの子の場合は。
(広汎性発達障害、軽度知的障害児)

我慢が苦手、せっかちで手順が守れない。うちの子の障害の特徴です。

うちの子の場合も、我慢するのが苦手です。でも年齢とともに、だんだんと我慢できるようになってきました。小学校に入ってからは、お友達に迷惑をかけないようになりました。

遊びのルールが理解できないことは、よくあります。
すごろく、トランプなどのゲームは、他の子に比べてルールを理解するのに時間がかかります。小学校での遊びも、学年が上がると、ルールが複雑になります。単純な遊びなら一緒に遊べても、難しいルールの遊びは、同学年のお友達と一緒にはできません。お友達と一緒に遊びたいと思っても、理解力がないためルールがわからないのは辛いことです。

それと、せっかちな特徴は、うちの子にもあります。
何かをやってから次の行動をするということが苦手です。服を脱いでも片付けられず、次のことをしてしまう。食べる前に手を洗うと言っても、焦って食べようとしてしまう。この極端にせっかちという特徴、うちの子は小さい頃より、だんだん多く見られるようになってきました。小さい頃はのんびりしてたので、このせっかちな特徴はあまりありませんでした。

うちの子の場合は、順番抜かしをする特徴はありません。元々、物や行動に対する欲求が少ないので、興味が続かない特徴があるので、順番に並ぶように言われても、並んでいるうちに興味がそれて、どこかへ行っちゃうタイプです。

困ることは?、我慢ができない、わがままで自分勝手

お友達から嫌われて、仲間外れの原因になる困った特徴です。

我慢ができずに、自分勝手だと、お友達から嫌がられます。
学校のお友達から、自分勝手でわがままと思われると、仲間外れの原因になり、学校生活では困ります。

学校で先生に注意されても、障害児本人は、自分自身が自分勝手だとは理解できないので、お友達とトラブルになります。
ルールを守ることや順番を待つ大切さが理解できず、障害児本人は、みんなと仲良くしたいのに、お友達から嫌われてしまう困った特徴です。




我慢ができない、わがままで自分勝手。その原因は?

障害のため、注意力や自制心、コミュニケーション能力が弱いのが原因です。

発達障害児が、我慢ができず、わがままで自分勝手な原因は、

  • 注意力が弱く、衝動がおさえられない。
  • こだわりが強く、自制心が弱い。
  • コミュニケーション能力が弱く、相手の気持ちが理解できない。

何度も注意されても、欲求を抑えきれないのは、自分の感情をコントロールできないのが原因です。約束を破るのがダメだと、理解できません。コミュニケーション能力が不足しているため、周囲の人の気持ちが理解できないので、迷惑になるということがわからないのです。

発達障害児が、遊びのルールが守れない原因は、

  • 理解力が弱く、ルール自体が理解できていない。
  • ルールを守る大切さが、理解できていない。

障害がある子にとって、遊びのルールを理解するのは難しいことです。ルール自体が理解できない障害児が、ルールを守れるはずがありません。
また、発達障害児は、ルール自体は理解できても、ルールを守って遊ぶ本当の楽しさが理解できません。

発達障害、知的障害を持つ子には、こだわりが強すぎる子がいます。1位や100点がいいと思い込んでしまうと、状況に応じて気持ちを切り替えることができずに、遊びやゲームで負けると、怒ったり、泣いたりします。

順番を守れない原因として、順番を守る大切さが理解できないことがあります。順番を守らないとお友達が怒ったり、嫌な気持ちになることが理解できません。コミュニケーション能力が不足しているため、相手が嫌がるということが理解できないのです。

発達障害児本人は、悪いのは自分自身ではなく、相手のお友達のほうが理不尽で悪いのだと誤解しています。そのため、わがままで自分勝手な行動を、やめる気がないのです。

我慢ができない、わがままで自分勝手。改善方法の具体例、小学生の発達障害

障害で我慢ができない子が、ルールや順番を守るための改善例を紹介します。

ルールや順番を守るため、家庭でやること。

家族で約束・ルールのあるゲームをする。

家族でトランプやスゴロク、ボードゲームなどをやりましょう。
障害児が理解できる内容のゲームをやるようにします。両親がわざと負けて、いつも障害児に勝たせるのではなく、勝つこと、負けることの両方を体験させましょう。

ゲームは家族が楽しめれば、単純なものでも何でも構いません。トランプのババ抜きや、単純なすごろく、障害児が理解できるゲームで楽しみましょう。
ルールを理解して、ルールを守る、この体験が大切です。家族団らんにもなりますよ。

ゲームの約束・ルールを紙に書いて決める。

ゲームを始める前に、そのゲームのルールや約束を紙に書いて決めておきます。例えば、すごろくであれば、

  • さいころを振って、出た目の数だけ進む。
  • 順番を守る。
  • 途中でやめない。
  • 負けても怒らない、泣かない。

ゲームの前に箇条書きでルールや約束を整理することで、障害児にもルールが理解しやすくなります。

また、負けると怒る癖や、泣く癖がある子も、事前に書いておくことで、約束を守れるようになります。
学校でドッチボールをやる場合なども、事前に家でルールや約束を決めて書いておけば、障害児がルールを理解しやすく、お友達に迷惑をかけることが少なくなります。

家族で並んで順番を待つ。

発達障害、知的障害の子と一緒に出かけたときに、並んで順番を待つ訓練をしましょう。電車やバスに乗るときに、並んで順番を待つ。コンビニやスーパーのレジに並んで順番を待つ。親が並んで順番を待つ様子を障害児に見せて、順番を待つ大切さを理解させましょう。
家庭でも並んで順番を待つことを教えましょう。障害児が手を洗ってたら、親が後ろに並んで順番を待つ。兄弟がいる場合は、兄弟で順番に並ぶ。日常生活に順番を待つことを取り入れましょう。

家族でも「貸して」と言う。

人の物を勝手に使ってしまう、これをなくす訓練として、家庭では、親が子供の物を「貸して」「使っていい?」と聞くようにしましょう。
障害児が遊んでいるおもちゃを、親が「貸して」と言う。子供の絵本を「読んでいい?」と聞く。普段の家庭での生活で、物を使う前に声かけをする習慣をつけさせましょう。

次は頑張ろう!

子供がゲームに負けて怒った時には、「次は頑張ろう!」と言って再チャレンジさせましょう。
くよくよ負けた結果を気にするより、次の機会で頑張る再チャレンジに、気持ちを切り替えさせましょう。親が率先して明るく再チャレンジと言うことで、発達障害、知的障害を持つ子に気持ちの切り替えをさせましょう。

じゃんけんで決める。

家庭で順番などを決める時に、じゃんけんで決めるようにしましょう。
親子や兄弟でじゃんけんをすると、日常的に勝ち負けが経験できます。じゃんけんを繰り返し経験して、負けることを受け入れる訓練をします。

“しょうがない”を理解させる。

負けた時、できなかった時に、”しょうがない”、”しかたがない”、”あきらめる”を理解させましょう。
家庭で簡単なゲームをやって、負けた時に”しょうがない”ということを理解させます。負けたこと、できなかったことを受け入れ、次に頑張ればいいって言い聞かせましょう。

怒っても無視、我慢で褒める。

負けて怒った時に、優しく慰めるのではなく、無視しましょう。
負けて悔しくても我慢できた時には、いっぱい褒めてあげましょう。怒って暴れると優しく慰め、我慢できた時に子供を見て褒めない、これでは逆効果です。よくできた時に褒めることで、子供は正しい行動を理解できるようになります。

ルールや順番を守るため、学校に期待すること。

障害のことを先生にお願いしましょう。

発達障害児への配慮

我慢ができず、順番やルールが守れないと、学校の先生も困っています。こだわりが強い子は、他の子が何とも思わないことに、執着します。
障害児本人の特性や家庭やっていることなどを、先生とよく話し合って、学校でやっていただけることを相談しましょう。

順番やルールに従わせる。

発達障害や知的障害の子は、学校の先生が特別扱いをしてくれる場合があります。そうすると、ルールを守る大切さが理解できません。
順番を守らず、列に割り込んだ時には、一番最後に並ばせる。ルール違反をした時には、正しくルールに従わせる。自分の思い通りにならないと、かんしゃくをおこす障害児もいます。怒って暴れたり、泣いたりすると先生には大きな負担になります。しかし、障害児であっても、順番を守る、ルールに従う、そんな当たり前のことを、しっかり先生にも指導してもらいましょう。

テストのやり直しを採点する。

テストの出来が悪くて、障害を持つ子が怒ったり泣いたりした時には、家に帰ってやり直したテストを、次の日にもう一度採点してあげましょう。
やり直した2回目のテストは高得点になるので、採点してもらった障害児は満足します。再チャレンジさせてあげて褒めてあげると、1回目は満足のいく結果じゃなくても次は頑張ろうという気持ちになり、問題行動が少なくなると共に、障害児本人のやる気もアップし効果的です。

あきらめさせる。

「しょうがないね。」「残念だったね。」障害を持つ子が勝敗や点数にこだわった時には、学校の先生に諦めさせてもらいましょう。
発達障害、知的障害を持つ子を、障害があるからといって、特別扱いするのは好ましくありません。クラスの他の子が不公平に感じますし、なりより障害児本人のためになりません。「頑張ったけど、しょうがないね。」と優しく諦めさせましょう。

ダメな例、発達障害児には効果なし。

障害児に効果なし。

イライラして怒る。

子供が何度も何度も言うことを聞かずに、ルールを守らないとイライラしてしまいます。障害だからしょうがないって、わかっていても、ついつい感情的に怒ってしまう。発達障害、知的障害を持つ子の親だったら、この気持ちわかりますよね。

イライラして子供を怒ると、子供もイライラしてきます。親が感情的になると、障害があっても子供はわかります。イライラしても何も解決しない、このことを覚えておきましょう。

なぜ?ダメ!指示を出さない。

「なぜ順番に並ばないの?」「列に割り込んじゃダメ」「ルールを守らないとダメ」こんな言い方は、障害を持つ子には伝わりません。
なぜ?ダメ!だけではなく、発達障害、知的障害を持つ子には、具体的な指示をしましょう。
「列に割り込まないで、後ろに並びなさい」
「サイコロは1回だけ、ルールを守って次の人にサイコロを渡して」
このように障害児には具体的な指示をしましょう。

わがままと叱る。

わがままと決めつけて叱る。我慢しろと叱る。一方的に叱るのはやめましょう。
発達障害、知的障害を持つ子は、こだわりが強いものです。1位になりたい、100点になりたい、障害を持つ子は純粋に強くそう思っているのです。障害児本人の純粋な考えを否定するのではなく、障害児が感じている悔しさを理解してあげ、接するようにしましょう。



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