大人の発達障害の特徴

大人の発達障害の特徴。アスペルガー、ADHD、高機能自閉症、その違いは?

大人のアスペルガー、ADHD、高機能自閉症の特徴、その違いと共通点です。

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大人のアスペルガー症候群の特徴

大人のアスペルガー症候群は、主に3つの特徴があります。

  • 1.人間関係に興味がない「社会性の障害」
  • 2.会話が一方的で相手に関心がない「言語コミュニケーションの障害」
  • 3.変化を嫌いこだわりが強い「想像力の障害」

この3つの特徴があります。アスペルガー症候群の人は、他人に関心がないので、ひきこもりやニートになる場合もあります。

エジソンやアインシュタインも、アスペルガー症候群だった。

アスペルガー症候群は、知的な遅れがありません。逆に、知能指数IQが高い人が多く、ずば抜けて知的能力が高い人もいます。
アスペルガー症候群だったと考えられる、歴史的偉人も多くいます。

障害の特徴を把握して、長所を伸ばし、能力を発揮できるようにしましょう。



大人のADHD注意欠如多動性障害の特徴

大人の発達障害で多いのが、このADHDです。

大人の発達障害の中では、注意欠如多動性障害ADHDは非常に多い障害です。知的な遅れがないADHDの場合、子供の頃の発見が難しいためです。
特に内気な女性は、学校生活で周囲に迷惑をかけないので、大人になるまで気がつかないことが多いです。 
注意欠如多動性障害(ADHD)の主な特徴は、不注意、多動性、衝動性です。それと人間関係の問題があります。

注意欠如多動性障害ADHDは、改善できる。

ADHDは短所のサポートを受け、長所を伸ばせば、障害が改善され社会生活が可能です。特徴を確認し、状態を正しく把握することで、適切なサポートを受けられるようにしましょう。



違いはココ。アスペルガーとADHD

アスペルガーとADHDの比較表です。

アスペルガー症候群

ADHD注意欠如多動性障害

相手に興味がなくて、相手の話を聞かない。

気が散って、相手の話を聞かない。

いつもと違う何かに反応して、相手にキレてしまう。

感情がおさえられず、衝動的にキレてしまう。

相手が嫌がるという概念がない。

わかっているけど、衝動的に相手が嫌がることをしてしまう。

共通点は、人付き合いが不得意。アスペルガーとADHD

人付き合いが不得意なのは、共通の特徴です。

アスペルガー症候群は、相手の気持ちに全く興味や関心がなく、一方的に行動してしまうのが原因です。
注意欠如多動性障害ADHDは、相手の気持ちはわかるけど、衝動的に行動してしまうのが原因です。


大人の高機能自閉症とは?

大人の高機能自閉症の特徴を紹介します。

「高機能」とは、知的な遅れ、知的障害がないという意味です。
知的な遅れがない場合は、子供の頃に、発達障害が発見されにくいので、大人になってから、発達障害と診断されることが多くあります。

高機能自閉症は、広汎性発達障害と自閉症スペクトラム障害に含まれます。
自閉症スペクトラム障害の中で、高機能自閉症は、知的障害のある自閉症と、アスペルガー症候群の、中間くらいの症状となります。そのため高機能自閉症の特徴も、自閉症とアスペルガー症候群の両方と似ている特徴が多くあります。

高機能自閉症は、自閉症とアスペルガー症候群の、中間くらいの特徴です。




具体例、大人のアスペルガー症候群の特徴

こだわりが強く、人付き合いが苦手。大人のアスペルガー症候群の特徴です。

人づきあいが苦手。大人のアスペルガー

友達がいないし、友人が欲しいと思わない。人づきあいが面倒で苦手。対人関係が不器用で、相手の気持ちがわからないし、相手の気持ちには興味がない。自己中心的で周囲の人との協調性に乏しい。人とすぐにトラブルになってしまう。

空気が読めない。大人のアスペルガー

そもそも他人への関心がなく、空気が読めない。場の雰囲気が読めない。人の顔色が読めない。周囲の人の気持ちを考える気がなく、場面や状況に応じた対応ができません。いわゆるKY。

集団行動ができない。大人のアスペルガー

みんなで一緒に集団行動することができない。人と違ったことをして、協調性がなく、マナーが悪い。

こだわりが強くマニアック。大人のアスペルガー

アスペルガー症候群の特徴は、自分が気に入った特定のことにだけに、強くこだわること。好きな物だけは、異常なほどマニアック。電車や時刻表や数字を覚えるのが好き。アニメやゲームなどに極端に熱中する。いわゆるオタクと呼ばれるタイプです。

人との会話が苦手。大人のアスペルガー

会話の時に、視線をあわせない。アスペルガー症候群の特徴です。
表情を変えて表現ができない。身振り手振りの表現ができない。相手のことを考えずに、自分の言いたいこと興味があることだけを一方的に早口で喋ってしまい、会話のキャッチボールができない。目上の人にタメ口で話す。敬語が使えない、変な敬語を使う。話し方が失礼と言われる。

相手の話を全く聞いていない。同じ言葉を繰り返し言う。細かいことにこだわって話す。会話があちこち飛んで、話が繋がっていない。あれ、それ、たぶん、いつか、なるべく、といった、曖昧な言葉が理解できない。例えや比喩の言葉の意味を文字通りにとらえてしまう。全く冗談が通じない。ユーモアを理解できない。皮肉が理解できない。

融通がきかない。大人のアスペルガー

ルールに忠実すぎて融通が利かない、アスペルガー症候群の特徴です。決められたルールにはこだわるが、暗黙のルールがわからない。決められた規則を守ることだけ考えて、相手の気持ちを考えられない。完全主義者で他人のことを攻撃的に指摘する。頑固で正義感が強く、臨機応変なことができない。

感覚が偏っている。大人のアスペルガー

味覚、聴覚、触覚などが過敏。または、極端に感覚が鈍感。いろんな感覚が偏っている。人から触られるのが苦手。大きな音が苦手で、小さい物音も気にする。偏食で食べ物の好き嫌いが激しい。

極端に不器用、運動が苦手。大人のアスペルガー

道具がうまく使えずに、極端に手先が不器用。道具を使った運動が苦手。字が汚い。絵が下手。箸を使うのが苦手。ヒモを結ぶのが苦手。ボール投げが苦手。キャッチボールができない。縄跳びが苦手。鉄棒の逆上がりができない。テニスなどのラケットを使う運動が全くできない。

変化が嫌い。大人のアスペルガー

いつもと違うことが嫌い。同じことを繰り返すのを好んで、変化を極端に嫌う。変更や予期せぬことに弱い。物が普段と違うところにあると、イライラする。予定がキャンセルになると、不安になる。いつものやり方と変わると、不安になってしまう。




具体例、大人のADHD注意欠如多動性障害の特徴

うっかりミスが多く、計画性がない。大人のADHDの特徴です。

忘れ物が多く、物を失くす。大人のADHD

小さい頃からずっと忘れ物、失くし物で困ってきた。気をつけていても忘れてしまう。メモをしても忘れてしまう。大切な物でも失くしてしまう。物を忘れる、物を亡くす。ADHDの人には、こんな特徴があります。

うっかりミスが多い。大人のADHD

わかっているけど、間違ってしまう。いつも失敗ばかり。何をやってもミスが多い。大事な事をうっかり忘れてしまう。

遅刻が多い。大人のADHD

ADHDの人は、遅刻が多い特徴があります。約束を忘れて遅刻しちゃう。迷子になって遅刻、寝坊して遅刻。理由はいろいろですが遅刻が多い特徴があります。

片付け整理整頓ができない。大人のADHD

なんでもやりっぱなしで、片付けられない。家事が全然できない。どんな物を捨てられない。部屋がいらない物でいっぱい、ゴミだらけ。片付けたいのに、片付けられない。どうやって整理整頓をしたらいいのかわからない。とにかく身の回りを整理できないのが、ADHDの特徴です。

計画性がない。大人のADHD

やるべきことを先延ばしにして、機嫌が守れない。約束が守れない。行き当たりばったりで、先のことを考えずに行動してしまう。見通しが甘く、中途半端で、できもしない複数のことを同時進行する。

集中力がない。大人のADHD

気が散りやすく、注意力が散漫になる。何に対しても集中力が続かない。誰かと話していても、他のことが気になってしまう。周りの雑音が気になってしまい、勉強や仕事に集中できない。

落ち着きがない。大人のADHD

ADHDの特徴は、落ち着きがないことです。意味もなく動き回ったり、キョロキョロして、じっとするのが苦手。座っていても、足を組み直したり、姿勢を変えたり、貧乏ゆすりをしたり、指で何かをコツコツ叩いて音を立てたりします。

アルコール、性欲、異性関係への依存。大人のADHD

いつもお酒を飲み過ぎてしまう。お酒に依存してしまう。異性関係に依存してしまう。性欲がおさえられない。ADHDの人は、自分をコントロールできずに、アルコールや異性関係に依存しやすい特徴があります。

お金の管理ができない。大人のADHD

思いつきで、よく衝動買いをする。計画的に、貯金ができない。先のことを考えずに、借金をする。期限までにお金を払うことができない。お金の管理がずさん。ADHDの人には、管理が苦手、衝動が抑えられない特徴があるので、お金のトラブルが多くなります。

キレやすい。大人のADHD

ちょっとしたことで、すぐにカッとなって、キレやすい。感情の起伏が激しく、暴力的になる。気分がコロコロ変わって、他人にすぐにキレる。

すぐに落ち込む。大人のADHD

ちょっとしたことで、すぐに落ち込む。わけもなく突然落ち込む。劣等感が強く自虐的になり落ち込む。気分がコロコロ変わりやすい。

過食症、拒食症。大人のADHD

ADHDの人には、過食症や拒食症になりやすい特徴があります。極端に食べ過ぎてしまう。一旦、食べだしたら止まらなくなる。その逆で、食事が食べられなくて身体を壊す。食事が喉を通らないことがよくある。食べる、食べない、どちらにも極端なのが特徴です。

人との会話が苦手。大人のADHD

思ったことを何でも言ってしまう。自分の言いたいことを一方的に話すだけで、相手の話を最後まで聞かない。悪気はないのですが、相手が傷つくようなことも、平気でなんでも言ってしまう特徴があります。

人づきあいが苦手。大人のADHD

なぜか人を怒らせてしまう。人付き合いが苦手で、人とよくトラブルになる。相手が嫌がることを、衝動的にやってしまう特徴があります。

空気が読めない。大人のADHD

周囲の人の気持ちがわからず、空気が読めない。雰囲気や、人の顔色を読むのが苦手で、場面や状況に応じた臨機応変な対応ができません。




具体例、大人の高機能自閉症の特徴

大人の高機能自閉症の主な特徴は次の3つです。

1.対人関係の形成が難しい「社会性の障害」

人に対する興味や関心が少ない。友人がいないか、友人が少ないけど、そのことを寂しいと思っていない。特定の人と親密に付き合うことが苦手。人づきあいが苦手で、なぜか礼儀しらずと言われることがある。マナーが悪いと言われることがある。

2.会話が苦手な「言語コミュニケーションの障害」

人に気持ちを伝えるのが苦手。相手が自分の言ったことを理解してくれないことが多い。会話が一方的て、相手と会話のキャッチボールができない。冗談、お世辞、皮肉、比喩、たとえ話が理解できない。曖昧な言葉が理解できない。

3.想像力や柔軟性が乏しく、変化を嫌う「想像力の障害」

いつもと違うことに臨機応変に対応できない。同じ生活パターンにこだわりがある。変化が起きると不安になる。融通がきかないと言われてしまう。





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