幼児の発達障害の特徴

お友達と遊ばない。お友達となじめない。幼児の発達障害の特徴、具体的な改善例

ひとりぼっちで、お友達と遊ばない、発達障害児の特徴の一つです。

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幼児の発達障害の特徴、具体例。

お友達と遊ばない。

ずっと自分の気に入った遊びをしている子。ブランコが好きで、ずっと1人でブランコで遊ぶ。特定の行動を、毎日ひとりで繰り返して遊ぶ。
公園や幼稚園などで、まわりで同年齢のお友達たちが遊んでいても、全然興味を示さず、ひとりぼっちで遊んでいます。

この特徴の子は、ひとりぼっちが気にならないタイプ、お友達に興味がないタイプ、遊びないけど仲間に入れないタイプ、いろんなタイプがあります。母親や、幼稚園の先生などの、大人とは一緒に遊べることが多いです。大人は子供にあわせて遊んであげるからです。

お友達と遊ばずに、いつも一人だなって感じたら、発達障害のサインです。子供の様子をよく見ましょう。

お友達となじめない。

お友達と遊んでも、うまく馴染めない、これも発達障害児の特徴の一つです。
本を読んでいるお友達をお絵描きに誘ったり、相手のお友達が嫌がっても自分の好きな行動をしてしまう特徴があります。

相手のことを考えずに、お友達の一緒に遊ぼうとするので、自分の遊びたいことだけを押し付けることになり、相手のお友達から嫌がられてしまいます。

幼稚園などの集団生活で、自分勝手にやりたいことをやっては、お友達と仲良くできません。お互いに我慢したり、譲り合うことが必要になります。子供のペースにあわせてくれる母親とは仲良く遊べても、お友達には馴染めません。

うちの子の場合は。
(広汎性発達障害、軽度知的障害児)

うちの子も、幼稚園ではいつも一人ぼっちでした。

わたしの子供も、幼稚園の頃は他のお友達に興味がなくて、ずっと一人で遊んでいました。先生やお友達から声ををかけられると、しぶしぶ一緒に行動するといった様子でした。お友達や周囲の人に興味がない特徴がありました。
言葉が遅かったので、たまにお友達に何かを言っても相手に伝わらず、お友達の輪の中に入ることができませんでした。

困ることは?、お友達と遊ばない、なじめない。

お友達と遊べないと、集団生活に適応できません。

幼稚園では、お友達と一緒に遊ぶことで集団生活を学びます。

  • お友達と一緒に遊ぶ。
  • お友達と一緒に歌う。
  • お友達と一緒に食べる。

幼稚園の時期にお友達と遊ばないと、小学校での学校生活に向けて、集団生活の基礎が学べません。
集団生活に適応できないと、小学生になった後には、不登校や仲間はずれ、いじめの原因になることもあります。

お友達と遊ばない、なじめない。その原因は?

障害のため、他人に関心がなく、1人が好き。また、コミュニケーション能力が弱く、友達と仲良くできないのが原因です。

自閉症の傾向がある子は、ひとりぼっちでも平気で、友達を遊ぼうとしません。1人で特定の行動を繰り返すことを好みます。コミュニケーション能力が弱いため、友達と遊ぶことが逆にストレスになります。友達に興味を示さないのが、自閉症タイプです。

障害児本人は、友達と遊びたくても、お友達から嫌われるタイプもいます。アスペルガー症候群とADHD注意欠如多動性障害の発達障害を持つ子です。どちらも、相手が嫌がることをして、嫌われてしまいます。

アスペルガー症候群の傾向がある発達障害児は、お友達が嫌がるという概念が理解できません。
ADHDの傾向がある発達障害児は、お友達が嫌がることは理解できても、衝動的に相手の嫌がる行動をしてしまいます。




お友達と遊ばない、なじめない。改善方法の具体例、幼稚園児の発達障害

障害で、お友達と仲良くできない子の改善例を紹介します。

お友達と仲良く遊ぶため、家庭でやること。

お友達の近くで遊ばせる。

他人に興味がなく、1人で遊ぶ子には、まずはお友達の近くで遊ばせましょう。
公園などで、同世代の子供が遊んでいる近くの同じ空間で遊ぶことで、ちょっとずつ他人に関心を持つ練習をします。兄弟がいる場合は、家庭で兄弟を同じ部屋で遊ばせることが、人に関心を持たせる訓練になります。

子供の遊びには段階があり、障害を持つ子も、障害のない子でも、

  • 一人で遊ぶ。
  • 近くでお互いを意識しながら別々に遊ぶ。
  • 一緒に同じ遊びをする。
  • 順番に遊ぶ。
  • グループで遊ぶ。

と、順を追って、遊びを覚えていきます。

一人での遊びを好む発達障害児には、次の段階の、近くにいる友達を意識しながら、別々の遊びをさせることから始めましょう。

他人に興味がなく、1人で遊ぶ子には、まずはお友達の近くで遊ばせましょう。

言ってはいけない言葉を教える。

お友達が嫌がる言葉を言ってしまう子には、使ってはいけない言葉を教えましょう。
バカ、デブ、うざい、など言われた相手が嫌がる言葉を教えて、使わないように注意します。子供だけじゃなく、家庭でも家族全員で、その言葉を使わないようにしましょう。

興奮を静める方法を決める。

衝動的に乱暴したり、相手が嫌がる言葉を言う子がいます。そんな場合には、親子で興奮を静める方法を決めましょう。

  • トイレに行く。
  • 水を飲む。
  • 空を見上げる。

カッとなったら、どんな行動でもいいので、些細な行動をして、一呼吸置くことで、衝動的にお友達の嫌がる行動をしない工夫をしてみましょう。

衝動的な行動の前に、事前に注意する。

子供が衝動的な行動をしそうだと感じたら、
「我慢しようね、ありがとう。」
「トイレに行こうね。」
興奮をおさえる言葉を子供にかけましょう。ここで厳しく注意すると、ますます子供が興奮します。優しい言葉かけで、子供をクールダウンさせましょう。

お友達と仲良く遊ぶため、幼稚園に期待すること。

障害のことを先生にお願いしましょう。

発達障害児への配慮

幼稚園の先生には、障害で友達と遊べない、友達に馴染めないことを理解してもらい、サポートをお願いしましょう。
友達が嫌がることをした時には、悪い癖にならないように、先生には、毅然とした対応をお願いしましょう。

友達の輪に入れてもらう。

一人で遊ぶ発達障害児の場合には、幼稚園の担任の先生に、友達の輪の中に自然と入れてもらいましょう。

たとえ友達と上手に一緒に遊べなくても、輪の中に入るだけで、発達障害児にとっては、大きな刺激になり成長が期待できます。
担任の先生から、促してもらえれば、自然と友達の輪の中に入る、きっかけになります。

お友達が嫌がることをしたら謝らせる。

相手の嫌がることを言ったり、友達に乱暴した場合には、相手に謝らせてもらいましょう。
発達障害児だからと、特別扱いせず、ダメなことはダメと、しっかり指導してもらいましょう。

衝動的に興奮したら隔離する。

衝動的に興奮状態になる障害児の場合は、まず、先生に静かな場所に連れ出してもらい、興奮を静めてもらいましょう。

興奮状態の時には、何を注意しても、発達障害児はまともに聞けません。暴れて他の子に怪我をさせる場合もあります。
まずは、気持ちを落ち着けてから対処してもらいましょう。

加配の先生がいる場合は。

担任の先生の他に、サポートの加配(かはい)の先生がついてくれる場合。
一人遊びが好きな発達障害児は、まずは、加配の先生と一緒に遊んでもらいましょう。同世代の子供と遊ぶ前段階として、まずは先生と楽しく遊び、誰かと一緒に遊ぶ訓練をしてもらいます。

そして、他のお友達とトラブルにならないように、見守ってもらいましょう。

例えば、発達障害児が気に入っているおもちゃを、他のお友達から横取りされないような配慮を、加配の先生にはお願いしましょう。
友達の嫌がることをして、馴染めない場合には、加配の先生に、事前の注意をお願いしましょう。

ダメな例、発達障害児には効果なし。

障害児に効果なし。

無理にお友達と遊ばせる。

他人に興味がない発達障害児を、無理矢理に他のお友達と一緒に遊ばせても、効果はありません。発達障害児本人が、他のお友達に興味を持つことが大切なのです。
親が強制的に集団遊びをさせるのは、逆効果です。

大声で怒る。

お友達が嫌がることをする発達障害児を、大声で叱っても、効果はありません。発達障害児の場合は、本人に悪気はないからです。
障害で、相手の気持ちがわからない。障害で、感情が抑えられずに衝動的に行動してしまう。そんな発達障害児には、何度も繰り返し、教えるしか方法はありません。大声で怒っても、障害児の自信を失わせるだけで、問題の解決にはなりません。



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