幼児の発達障害の特徴

友達に乱暴する。幼児の発達障害の特徴、具体的な改善例

お友達を叩く、突き飛ばす。気に入らないことがあると、乱暴するのも発達障害児の特徴の一つです。

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幼児の発達障害の特徴、具体例。

友達に乱暴する。

お友達を叩く、突き飛ばす、すぐに乱暴をしてしまう。これも発達障害児の特徴の一つです。

  • 自分が使いたい物を、他の子が使っていた。
  • 自分の思い通りにならない。
  • お友達から注意された。

ちょっとした気に入らないことがあると、お友達に乱暴してしまう。

3歳くらいまでの子は、気に入らないことがあると、お友達を叩いたりして、突き飛ばしたり、乱暴をして自分のしたいことをやろうとします。幼稚園くらいになると、そういったことは少なくなって、年齢とともに感情を押さえられるようになってきます。

発達障害の子は、幼稚園や保育園で集団生活を始めても、気に入らないことがあると、お友達を叩いたり、突き飛ばしたり、乱暴なことをしてしまう特徴があります。同じお友達に何度も乱暴する場合もあります。
暴力を注意されると、さらに乱暴することもあります。

うちの子の場合は。
(広汎性発達障害、軽度知的障害児)

うちの子は、すぐ泣くタイプ。乱暴することはありませんでした。

うちの子の場合は、すぐに泣き出してしまい、乱暴する特徴はありません。自分の感情を表現するのが苦手なのは、同じだと思います。

困ることは?、友達に乱暴する。

乱暴すると、お友達から嫌われ、仲間はずれになります。

発達障害児本人は、相手に対して、悪意や恨みはありません。しかし、暴力を受けた相手は、当たり前ですが、暴力を振るう障害児のことを嫌いになります。

キレやすい子、乱暴で怖い子と思われて、一緒に遊んでもらえなくなります。すぐに暴力を振るうと、お友達から、仲間はずれの原因になります。

友達に乱暴する。その原因は?

障害のため、自分の感情を抑えられず、コミュニケーション能力が弱いのが原因です。

  • 衝動的な感情を抑えられない。
  • 言葉では気持ちを表現できない。

発達障害を持つ子は、感情のコントロールができない、コミュニケーションが苦手な特徴があります。そのため、暴力でしか、自分の気持ちを表現できないのが原因です。発達障害のため、自分の欲求のことしか考えられず、お友達に暴力を振るってしまいます。

障害児本人は、お友達に意地悪をしている意識はなく、落ち着いた後は反省して、自分自身の行動で辛い思いをしています。

ADHDは衝動的に行動する発達障害、アスペルガー症候群はコミュニケーション能力が弱い発達障害です。



友達に乱暴する。改善方法の具体例、幼稚園児の発達障害

障害で、お友達に暴力する子の改善例を紹介します。

お友達への暴力をなくすため、家庭でやること。

子供の気持ちを理解する言葉掛け。

「まだ遊びたかったんだね。」
「テレビを見たかったんだね。」
「でも我慢しようね。」

遊んじゃダメ。テレビを見ちゃダメ。と、子供の行動を否定するのではなく、子供の気持ちを理解する言葉をかけてあげましょう。自分の気持ちを理解する言葉をかけられると、感情のコントロールが苦手な発達障害児も、少し落ち着いてきます。

子供の気持ちを否定する言葉より、子供の気持ちに寄り添う言葉を選び、そして我慢させるようにしましょう。

言葉で意思表示できたら褒める。

暴れずに、言葉で意思表示をする練習をしましょう。
まだ遊びたい時に、暴れるのではなく、言葉で「まだ遊びたい」と言えたら、褒めてあげましょう。

「ちゃんと言えたね。」
「だったら、もうちょっとだけ遊んでいいよ。」

言葉で感情を表現することができたら、なるべく、その欲求を満たしてあげましょう。そうすることで、自分の感情を言葉で表現するように成長してきます。

興奮を静める。

家庭でも親が注意すると暴れだすことがあります。

本人が、まだその遊びを続けたいときに、遊びをやめて、片付けるように言うと、暴れだす。テレビを見たい時に、見ちゃダメと言うと暴れだす。そんな乱暴な行動をすることがあります。

感情のコントロールができず、興奮してきたら、他の部屋へ連れて行き、興奮が静まるまで、じっと待ちましょう。興奮した時に、親が大声で叱っても、ますます障害児は興奮するだけです。まずは、気持ちを落ち着かせて、冷静にさせる訓練をしましょう。

我慢する方法を決める。

衝動的に暴れそうになったら、我慢する方法を親子で決めておきましょう。

  • 顔を洗う。
  • 水を飲む。
  • 10数える。

なんでもいいので、一呼吸置いて、冷静になる方法を決めておきます。

発達障害が原因で衝動的に行動する子は、その一瞬さえ過ぎれば、我慢できる場合があります。わずか数秒だけの時間で、乱暴が治る場合もあります。

衝動的に暴れる前に、注意する。

暴れた後ではなく、暴れそうだと思ったら、先手を打って、子供を注意しましょう。
「暴れずに我慢しようね、頑張ろうね。」
と、暴れだす前の声かけは、とても効果があります。逆に、一旦暴れ出した後の声かけは、あまり効果が期待できません。

お友達への暴力をなくすため、幼稚園に期待すること。

障害のことを先生にお願いしましょう。

発達障害児への配慮

幼稚園の先生には、障害で衝動的な行動が多いのが乱暴する原因だと理解してもらいましょう。衝動的な行動さえ、抑制できれば、乱暴する機会は減少します。特性をふまえた上での保育をお願いしましょう。

乱暴した場合は、別の場所へ移す。

友達に乱暴した場合は、すぐに誰もいない別の場所へ移動させてもらいましょう。他の子に怪我をさせる危険があります。興奮状態で注意しても効果はありません。静かな場所で、興奮を静めてから、対処してもらうようお願いしましょう。
周囲の子から隔離して、お友達を安心させてもらうことで、仲間はずれの原因を減らすことにも繋がります。

特別扱いせず、謝らせる。

発達障害児の場合は、お友達に乱暴してもしょうがないと、見過ごされる場合があります。特別扱いは、障害児本人のためになりません。悪いことをしたら、しっかり謝らせるよう、お願いしましょう。

加配の先生がいる場合は。

担任の先生の他に、サポートの加配(かはい)の先生がついてくれる場合。
お友達とトラブルになりそうな時には、事前に注意して乱暴を防いでもらいましょう。お気に入りのおもちゃで遊べない時には、他のおもちゃへと、気をそらしてもらうと効果的です。我慢できた時に、褒めてもらうと、本人も成長できます。

ダメな例、発達障害児には効果なし。

障害児に効果なし。

なぜ?、と質問する。

「なぜ乱暴するの?」と質問しても、発達障害児には効果がありません。
障害のため、衝動的に乱暴してしまうのが原因なので、なぜと問いかけても、障害児本人にも理解できていないのです。

激しく叱る。

乱暴した時に、激しく叱ると、ますます興奮してしまい、障害児自身が冷静に自分の行動を反省できなくなります。
障害児が乱暴して興奮している時には、自分自身の行動を反省できるように、冷静に注意しましょう。



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