幼児の発達障害の特徴

いつも同じことをする。常同行動、自己刺激行動。幼児の発達障害の特徴、具体的な改善例

いつも同じ変な行動を繰り返す。発達障害児の特徴の一つです。

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幼児の発達障害の特徴、具体例。

いつも同じことをする。

意味のないことをいつも繰り返す、いつも同じことをする。これも発達障害児の特徴の一つです。
同じことを意味もなく繰り返すことを、常同行動や、自己刺激行動といいます。発達障害の子は、この常同行動を好む特徴があります。

  • 扉を開けたり閉めたり繰り返す。
  • 同じ引き出しをずっと開け閉め。
  • くるくる回ることを繰り返し、目が回らない。
  • テレビを見ながらずっと飛び跳ねている。
  • 手をひらひら。
  • 手を叩く。
  • 同じものの臭いをいつも嗅ぐ。
  • 同じものをずっと振り回す。
  • 砂をパラパラ落とすのを繰り返す。
  • 水を出しっ放しにしてずっと眺める。

このように意味不明なことを、いつもずっと繰り返している。発達障害児の特徴です。常同行動を無理矢理やめさせると発達障害児は不安になってしまいます。

うちの子の場合は。
(広汎性発達障害、軽度知的障害児)

うちの子は、幼稚園に入った後から、手遊びの常同行動をするようになりました。

うちの子の場合は、手遊びがやめられません。幼稚園の先生が話している時に、手に持っているものをクルクル回しながら遊んでいました。手に何か持つとクルクル回します。家ではタンスの開け閉めを繰り返してました。

困ることは?、いつも同じことをする。常同行動。

自分の世界に入り込み、先生の指示が聞けなくなります。

同じことを繰り返す常同行動は、その行動自体では、他の子に迷惑をかけることはありません。しかし、常同行動に没頭し、自分の世界に入り込むことで、周囲のことが見えない聞こえない状態になります。
その結果、幼稚園の先生の呼びかけや指示が届かず、集団行動ができなくなります。

いつも同じことをする、常同行動。その原因は?

常同行動は自閉症の典型的な特徴です。障害児本人の心が落ち着くと考えられています。

同じことを繰り返す常同行動は、自閉症の傾向がある子の特徴です。その行動による刺激に没頭することで、発達障害児自身の精神状態が安定するためだと考えられています。
常同行動は、自己刺激行動とも呼ばれます。

  • 退屈な時
  • 困った時
  • 不安な時
  • 緊張した時

自閉症の子は、こんな時に、他人が見ると奇妙な常同行動を繰り返します。



いつも同じことをする、常同行動。改善方法の具体例、幼稚園児の発達障害

障害で、常同行動をする子の改善例を紹介します。

常同行動を防ぐため、家庭でやること。

次の行動を用意する。

障害児がやることがなく退屈な時に、常同行動が多くなります。いつもの常同行動を始めたら、次の行動を指示してあげます。
「次は本読みしようね。」「次は手を洗おうね。」
次にやることができると、子供の常同行動がおさまります。

常同行動の原因を取り除く。

うちの子は、鉛筆などを手に持って、ずっとクルクル回します。鉛筆以外でも、手に持った小物をなんでも回します。子供の周りから、手に持てる小物をなくすと、常同行動はできません。
原因となる物がある場合は、その原因を取り除けは、常同行動はできなくなります。

扉の開け閉め、引き出しの開け閉めの場合は、固定する。
光が原因なら窓とカーテンを閉め光を遮る、水が原因なら蛇口の水を止めます。
手を叩く場合は、逆に手に物を持たせます。
ジャンプする場合や、回り続ける場合も、物を持たせれば、動きにくくなります。

常同行動の原因を取り除き、そして、本読みなど他の行動に誘導して気をそらせましょう。

ある程度、許してあげる。

人に迷惑をかけない常同行動は、幼稚園の間は、無理にやめさせる必要はありません。常同行動をすることによって、自閉症の発達障害児は、心が落ち着いているのです。
子供が奇妙な行動をしてると、ついつい親は叱って、やめさせようとしちゃいます。しかし、その常同行動を許容すれは、親も子供も、お互いにストレスを減らすことができます。
細かいことは気にしない、おおらかな気持ちが障害児の育児には必要です。

常同行動を防ぐため、幼稚園に期待すること。

障害のことを先生にお願いしましょう。

発達障害児への配慮

いつも奇妙な同じ行動をするのは、自閉症の傾向がある発達障害児の特徴です。わざとやっている訳ではありません。常同行動をしている間は、先生の指示が届かず迷惑をかけますが、その特性を幼稚園の先生には理解してもらいましょう。

気にせず放っておく。

他のお友達に迷惑がかからない範囲であれば、常同行動を気にせず、そのまま放っておいてもらいましょう。

大人から見ると奇妙な行動でも、同世代の幼稚園児同士は、そんなに気にしていません。
自分の世界に入って常同行動をしていたら、他の子には「やらせてあげようね。」と、常同行動を許容する声かけをしてもらいましょう。

加配の先生がいる場合は。

担任の先生の他に、サポートの加配(かはい)の先生がついてくれる場合。
常同行動を始めた場合は、次の行動を具体的に指示してもらいましょう。
退屈な時や、不安な時に、自閉症の子は常同行動を始めます。具体的な行動の指示があると、発達障害児でも安心して次の行動ができます

ダメな例、発達障害児には効果なし。

障害児に効果なし。

無理にやめさせる。

人に迷惑をかけない常同行動は、幼稚園のうちは、無理にやめさせる必要はありません。
無理にやめさせると、不安な気持ちになり、自閉症状が強まったり、パニックなどの原因になってしまいます。
無理にやめさせるのではなく、他の行動に誘導して気をそらせ、常同行動の習慣を減らすようにしましょう。




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