やってることに夢中になって、いつまでもやめずに、行動の切り替えができない。これも発達障害児の特徴の一つです。
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<目次>、いつまでもやめない。切り替えできない。
- 1、発達障害の特徴の具体例
- 2、うちの子の場合は。(障害を持つ子)
- 3、こんなことが困ります。
- 4、原因はなんだろう?
- 5、改善方法の具体例、これを試そう。
幼児の発達障害の特徴、具体例。
いつまでもやめない。切り替えできない。
自分がやっていることを、いつまでもやめない。これも発達障害児の特徴の一つです。発達障害児は、1つのことに夢中になると、次のことに切り替えできず、いつまでもやめられません。
おもちゃで遊んでたり、絵を描いていたり、本を読んでいたりしている時に、食事なので中断するように言っても、途中でやめない。
母親や幼稚園の先生、周囲の人が言っても聞こえていないように、ずっと同じことを続けてしまう。
始めたこと、今やっていることを、途中でやめることができずに、無理矢理やめさせると、イライラしたり泣き出したりします。
集中力があるように見えますので、いいことのように感じられますが、度を超えた行動は発達障害の特徴といえます。
うちの子の場合は。
(広汎性発達障害、軽度知的障害児)
うちの子も、自分の世界に入ってしまい、切り替えが苦手です。
うちの子の場合も、わたしの言うことが聞こえていないのかな?、って感じることが多くありました。
大きな声で叱るとビクっとして、言うことを聞くのですが、反応が鈍いように感じます。やってることを、いつまでもやめないのは困った特徴です。
困ることは?、いつまでもやめない。切り替えできない。
幼稚園の集団生活では、みんなと同じ行動ができずに、一人だけ取り残されます。
遊びをやめて、片付けの時間になっても、一人だけ遊びをやめない。外遊びの時間が終わっても、教室の中に入らない。
こんな行動があると、幼稚園の集団生活の中では、一人だけ別行動になり、先生やお友達に迷惑がかかります。
お友達から、わがままな子、片付けをしない子、と思われ、仲間はずれの原因になります。
いつまでもやめない。切り替えできない。その原因は?
障害のため、こだわりが強く、気持ちの切り替えができないのが原因です。自閉症の典型的な特徴です。
- こだわりが強い。
- 気持ちが切り替えできない。
- 次の行動がイメージできない。
発達障害児は、こだわりが強く、一度自分が始めたこと決めたことを、変更することが嫌いです。また、次の行動をイメージする想像力が弱いので、気持ちの切り替えができません。
自閉症の傾向がある発達障害児は、同じ行動を続けようとする特徴があります。
いつまでもやめない。切り替えできない。改善方法の具体例、幼稚園児の発達障害
障害で、行動の切り替えができない子の改善例を紹介します。
行動を切り替えるため、家庭でやること。
絵カードで、次の行動をイメージさせる。
- 食事の絵カード
- 歯磨きの絵カード
- 片付けの絵カード
次の行動の絵カードを見せて、「次はこれだよ。」と行動を切り替えさせます。絵カードなら、障害を持つ子でも、次の行動をわかりやすく理解できます。
また、絵カードなら、こだわりの強い発達障害児でも、次の行動に関心を示しやすくなります。
音楽をかける。
食事の時間になったら、音楽をかけて時間を知らせ、片付けをさせます。寝る時間になったら、音楽で知らせて、歯磨きなど寝る準備をさせる。
発達障害児の行動の切り替えに、音楽は効果があります。スマホのアラーム機能を使い、毎日決まった時間に音楽を流せば、規則正しい生活リズムができます。
行動の切り替えと、規則正しい生活、一石二鳥の効果です。
次の行動を約束しておく。
「今から本読みして、その次は食事だよ。」
「今から食事をして、食べ終わったら次は歯磨きだよ。」
何かをする時に、次の行動の約束をしておきましょう。
あらかじめ次の行動を知っておくことで、行動の切り替えが苦手な発達障害児でも、気持ちの準備ができます。
行動を切り替えるため、幼稚園に期待すること。
障害のことを先生にお願いしましょう。
発達障害児への配慮
発達障害の子が、行動の切り替えが苦手なのは、本人がわがままな行動をしているわけではありません。自閉症の傾向がある発達障害児の特徴なのです。そのことを、幼稚園の先生には知っていただき、サポートをお願いしましょう。
顔を見て話してもらう。
「外遊びは終わり」と、みんなに向かって指示しても、発達障害児は行動の切り替えができません。障害児の顔をみて、「外遊びは終わりだよ」と、個別に言われると、自分への指示だと気づくことができます。
具体的な指示をしてもらう。
「早く片付けて」という指示ではなく、「読んでる本を本棚に置いて、手を洗ってきて」と、具体的な指示を与えた方が、行動の切り替えができやすいです。
加配の先生がいる場合は。
担任の先生の他に、サポートの加配(かはい)の先生がついてくれる場合。
発達障害児は、みんなへの指示を、自分のことと理解できないことが多いので、加配の先生に個別の声かけをお願いしましょう。
次にやることを、加配の先生に説明してもらえると、障害を持つ子でも、気持ちの切り替えができやすくなります。
ダメな例、発達障害児には効果なし。
障害児に効果なし。
わがままと叱る。
発達障害児を叱っても、わざとやってるわけじゃないので、叱られた意味を本人が理解できません。
障害児にとったら、やりたいことをやったら叱られた、そんな記憶だけが残り、ますます自分の世界だけに入り込む原因になります。
今やってることから、次の行動に興味を向けさせる方法を試しましょう。
無理矢理、やめさせる。
おもちゃを取り上げる。本を取り上げる。いつまでもやめない障害児を、無理矢理やめさせても、障害児は成長できません。
障害児本人が、自分自身で行動を切り替えないと、問題の根本的な解決にはなりません。
強制的にやめさせることを続けると、パニックを起こしたり、一層自分の世界に入り、自閉傾向が強まる原因になります。
次の行動に興味を向けさせる方法が、発達障害児に効果があります。
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