幼児の発達障害の特徴

いつまでもやめない。切り替えできない。幼児の発達障害の特徴、具体的な改善例

やってることに夢中になって、いつまでもやめずに、行動の切り替えができない。これも発達障害児の特徴の一つです。

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幼児の発達障害の特徴、具体例。

いつまでもやめない。切り替えできない。

自分がやっていることを、いつまでもやめない。これも発達障害児の特徴の一つです。発達障害児は、1つのことに夢中になると、次のことに切り替えできず、いつまでもやめられません。

おもちゃで遊んでたり、絵を描いていたり、本を読んでいたりしている時に、食事なので中断するように言っても、途中でやめない。
母親や幼稚園の先生、周囲の人が言っても聞こえていないように、ずっと同じことを続けてしまう。
始めたこと、今やっていることを、途中でやめることができずに、無理矢理やめさせると、イライラしたり泣き出したりします。

集中力があるように見えますので、いいことのように感じられますが、度を超えた行動は発達障害の特徴といえます。

うちの子の場合は。
(広汎性発達障害、軽度知的障害児)

うちの子も、自分の世界に入ってしまい、切り替えが苦手です。

うちの子の場合も、わたしの言うことが聞こえていないのかな?、って感じることが多くありました。
大きな声で叱るとビクっとして、言うことを聞くのですが、反応が鈍いように感じます。やってることを、いつまでもやめないのは困った特徴です。

困ることは?、いつまでもやめない。切り替えできない。

幼稚園の集団生活では、みんなと同じ行動ができずに、一人だけ取り残されます。

遊びをやめて、片付けの時間になっても、一人だけ遊びをやめない。外遊びの時間が終わっても、教室の中に入らない。
こんな行動があると、幼稚園の集団生活の中では、一人だけ別行動になり、先生やお友達に迷惑がかかります。

お友達から、わがままな子、片付けをしない子、と思われ、仲間はずれの原因になります。

いつまでもやめない。切り替えできない。その原因は?

障害のため、こだわりが強く、気持ちの切り替えができないのが原因です。自閉症の典型的な特徴です。

  • こだわりが強い。
  • 気持ちが切り替えできない。
  • 次の行動がイメージできない。

発達障害児は、こだわりが強く、一度自分が始めたこと決めたことを、変更することが嫌いです。また、次の行動をイメージする想像力が弱いので、気持ちの切り替えができません。
自閉症の傾向がある発達障害児は、同じ行動を続けようとする特徴があります。



いつまでもやめない。切り替えできない。改善方法の具体例、幼稚園児の発達障害

障害で、行動の切り替えができない子の改善例を紹介します。

行動を切り替えるため、家庭でやること。

絵カードで、次の行動をイメージさせる。

  • 食事の絵カード
  • 歯磨きの絵カード
  • 片付けの絵カード

次の行動の絵カードを見せて、「次はこれだよ。」と行動を切り替えさせます。絵カードなら、障害を持つ子でも、次の行動をわかりやすく理解できます。
また、絵カードなら、こだわりの強い発達障害児でも、次の行動に関心を示しやすくなります。

音楽をかける。

食事の時間になったら、音楽をかけて時間を知らせ、片付けをさせます。寝る時間になったら、音楽で知らせて、歯磨きなど寝る準備をさせる。

発達障害児の行動の切り替えに、音楽は効果があります。スマホのアラーム機能を使い、毎日決まった時間に音楽を流せば、規則正しい生活リズムができます。
行動の切り替えと、規則正しい生活、一石二鳥の効果です。

次の行動を約束しておく。

「今から本読みして、その次は食事だよ。」
「今から食事をして、食べ終わったら次は歯磨きだよ。」

何かをする時に、次の行動の約束をしておきましょう。
あらかじめ次の行動を知っておくことで、行動の切り替えが苦手な発達障害児でも、気持ちの準備ができます。

行動を切り替えるため、幼稚園に期待すること。

障害のことを先生にお願いしましょう。

発達障害児への配慮

発達障害の子が、行動の切り替えが苦手なのは、本人がわがままな行動をしているわけではありません。自閉症の傾向がある発達障害児の特徴なのです。そのことを、幼稚園の先生には知っていただき、サポートをお願いしましょう。

顔を見て話してもらう。

「外遊びは終わり」と、みんなに向かって指示しても、発達障害児は行動の切り替えができません。障害児の顔をみて、「外遊びは終わりだよ」と、個別に言われると、自分への指示だと気づくことができます。

具体的な指示をしてもらう。

「早く片付けて」という指示ではなく、「読んでる本を本棚に置いて、手を洗ってきて」と、具体的な指示を与えた方が、行動の切り替えができやすいです。

加配の先生がいる場合は。

担任の先生の他に、サポートの加配(かはい)の先生がついてくれる場合。

発達障害児は、みんなへの指示を、自分のことと理解できないことが多いので、加配の先生に個別の声かけをお願いしましょう。
次にやることを、加配の先生に説明してもらえると、障害を持つ子でも、気持ちの切り替えができやすくなります。

ダメな例、発達障害児には効果なし。

障害児に効果なし。

わがままと叱る。

発達障害児を叱っても、わざとやってるわけじゃないので、叱られた意味を本人が理解できません。
障害児にとったら、やりたいことをやったら叱られた、そんな記憶だけが残り、ますます自分の世界だけに入り込む原因になります。
今やってることから、次の行動に興味を向けさせる方法を試しましょう。

無理矢理、やめさせる。

おもちゃを取り上げる。本を取り上げる。いつまでもやめない障害児を、無理矢理やめさせても、障害児は成長できません。

障害児本人が、自分自身で行動を切り替えないと、問題の根本的な解決にはなりません。
強制的にやめさせることを続けると、パニックを起こしたり、一層自分の世界に入り、自閉傾向が強まる原因になります。
次の行動に興味を向けさせる方法が、発達障害児に効果があります。



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