大人の発達障害には、こんな特徴があります。
具体例、大人の発達障害の特徴
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キレやすい。
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人との会話が苦手。
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空気が読めない。
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落ち着きがない。
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思ったことを何でも言う。
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人づきあいが苦手。
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片付け整理整頓ができない。
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集団行動ができない。
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お金の管理ができない。
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忘れ物が多く、物を失くす。
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こだわりが強くマニアック。
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変化が嫌い。
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融通がきかない。
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計画性がない。
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遅刻が多い。
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感覚が偏っている。偏食。
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極端に不器用、運動が苦手。
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集中力がない。
キレやすい。大人の発達障害
感情の起伏が激しく、キレやすい。ちょっとしたことで、他人にすぐにキレる。大人の発達障害の特徴です。
友人といるときに、ひとりだけ不機嫌になってキレてしまう。友人のちょっとした失敗が許せずに、激しく怒ってキレる。被害妄想のマイナス思考で、他人にすぐにキレてしまう。自分の失敗を他人のせいにして、キレてしまう。みんなが喜ぶことでも、なぜか不機嫌になってキレる。誰かに文句やクレームを言われると、カッとして感情が抑えられずに、相手以上に怒り返してしまう。
他人と感性、感覚がずれていて、同じ感情が持てない。自分の気持ち感情のコントロールができずに、他人にあたってしまう。このようにキレやすいのも、大人の発達障害の特徴です。
人との会話が苦手。大人の発達障害
人と会話するのが不得意。自分の気持ちを伝えられない。相手と会話で意思疎通ができない。大人の発達障害の特徴です。
人と喋る時に、視線をあわせられない。会話の時に表情を変えて表現ができない。話す時に身振り手振りの表現ができない。会話のキャッチボールができない。早口で喋るので相手が聞き取れない。相手に気持ちを伝えることが不得意な特徴があります。
本人の自覚はないのに、会話が上手くいかない場合もあります。自分の言いたいことを一方的に話すだけで、相手の話を全く聞いていない。自分の興味があることだけ一方的に話す。ひとりでずっと早口で絶え間なく喋り続ける。同じ言葉をくどくど繰り返し言ったり、変な敬語を使ったりしている。細かいことにこだわって話してしまう。会話があちこち飛んで、話が繋がっていない。本人の自覚がないため、自分自身の喋り方が悪いと感じていません。
「あれ」「それ」「たぶん」「いつか」「なるべく」といった、あいまいな表現が理解できない。また、例え話を本気で受け取るという特徴もあります。全く冗談が通じない。ユーモアを理解できない。皮肉が理解できない。例えや比喩の言葉の意味を文字通りにとらえてしまいます。
このように会話が苦手でコミュニケーション能力が弱いのは、大人の発達障害の特徴になります。
空気が読めない。大人の発達障害
空気が読めない。場の雰囲気が読めない。人の顔色が読めない。大人の発達障害の特徴です。
周囲の人の気持ちを読めず、場面や状況に応じた対応ができません。いわゆるKYです。誰かと話をする時は、相手の話の内容だけを聞いているわけではありません。話している相手の顔の表情や仕草、喋る口調、声のトーンや大きさ、喋る早さや間の取り方、過去の経験、その時の状況など、いろんなことから相手の気持ちを考えています。大人の発達障害の人には、そういったことができない特徴があります。
この空気が読めない大人の発達障害の特徴は、社会性が未熟でコミュニケーション能力が弱いのが原因です。
落ち着きがない。大人の発達障害
落ち着きがない、大人の発達障害の特徴の一つです。
じっとするのが苦手で、落ち着きがなく、とにかくせっかち。イライラして順番が待てない。何故かウロウロ歩き回ったりして、じっとしていられない。座ってもじっとしてなくて、足を組み直したり姿勢を変えたり落ち着きがない。常にキョロキョロしたり、貧乏ゆすりをしたり、指で何かをコツコツ叩いて音を立てたりする。テレビのチャンネルをコロコロかえる。エレベーターのドア閉めのボタンを連射する。自動販売機のボタンを連射する。ボタンは一回押せばいいのに何故か何度も押して連射してしまう。
周囲の人が見ると、何してるんだろう?って思うようなことでも、本人は落ち着きがないことを自覚していません。大人になっても落ち着きがない特徴というのは、ちょっと困った特徴です。
遊びや趣味に対して、興味や関心が長続きしなくて、次々と新しいことに手を出していく。友人や彼氏彼女が頻繁に変わる。学校や部活動をすぐに辞める。職を転々と変える。放浪する。引越しを繰り返す。
この落ち着きがないという特徴は、短所も多いですが、よく言えば活動的で多趣味なんです。この特徴の長所を伸ばしていくようにしましょう。
思ったことを何でも言う。大人の発達障害
相手の気持ちを考えずに、素直に思ったことを何でも言ってしまう。思いつきで、なんでも言ってしまう。大人の発達障害の特徴です。
思ったことを何でも言って、相手を傷つけてしまう。人の嫌がることを言って、ひんしゅくを買ってしまう。時と場合をわきまえて、話すことができない。なんでも衝動的に言ってしまうのは、大人の発達障害の特徴です。
この困った特徴は、よく言えば素直で嘘がつけないってことになります。素直に本当のことを言っているだけなのです。本人に悪気はなく自覚はないのに、会話で人を傷つけてしまって、対人関係が上手くいかない。大人の発達障害の大きな特徴です。
人づきあいが苦手。大人の発達障害
対人関係が不器用で、人づきあいが苦手。大人の発達障害の特徴です。
自己中心的で周囲の人との協調性に乏しい。人とすぐにトラブルになってしまう。感謝や謝罪や反省などの自分の気持ちをうまく表現できない。困っていても、他の人に助けを求めることができない。人から頼まれた要求を断ることができない。誰かに手伝ってもらっても「ありがとう」が言えなかったり、誰かに迷惑をかけても「ごめん」が言えないのも、大人の発達障害の特徴です。この特徴があると周囲の人の反感を買い、仲間はずれやいじめの原因になってしまいます。
大人の発達障害では、人と仲良くしたいという願望がある場合と、そうした願望自体がない場合があります。どちらの場合も、人と仲良くできないという特徴があります。
片付け整理整頓ができない。大人の発達障害
片付けができない。整理整頓ができない。大人の発達障害の特徴です。
かばんの中がぐちゃぐちゃ。机の上になんでも出しっぱなし。タンスや棚の中に物を押し込んでいる。部屋が散らかって片付けられない。不衛生で汚れているのではなく、物が散乱して整理整頓できないのが特徴です。本や書類、プリントを整理できない。本棚がめちゃくちゃで整理整頓できない。脱いだ服をやりっぱなし。どんな物でも捨てられない。物を分類できない。なんでも物をどこかに置いてしまう。
整理整頓をしたくても、どうしたらいいのかわからない。片付けたくても、片付けられない。片付けを始めても、気が付いたら片付けの途中で違うことを始めてしまっている。そもそも整理整頓をする気がなく、片付けなくて散らかっている方が落ち着くと考えている。
とにかく身の回りの物を片付けられず、整理整頓できないのが、大人の発達障害の特徴です。
集団行動ができない。大人の発達障害
協調性がなく、集団行動ができない。グループ、班、チームで行動できない。大人の発達障害の特徴です。
スポーツで仲間と協力してプレーすることができずに、自分だけ活躍することを考えてしまう。一番になることや、勝つことだけにこだわり、全く協調性がない。人と違ったことをして、マナーが悪い。規則を守ることだけ考えて、相手の気持ちを考えられない。完全主義者で他人のことを攻撃的に指摘する。頑固で正義感が強く、臨機応変なことができない。集団の中でちょっと浮いてしまうキャラ。ちょっと困ったキャラ。他人を寄せ付けないようなキャラ。なんか嫌なヤツと周囲の人から思われてしまうのが、大人の発達障害の特徴です。
この特徴がある大人の発達障害の中には、集団行動をしたくでもできないタイプと、そもそも集団行動をしたくないと思っているタイプ、2つのタイプがいます。
お金の管理ができない。大人の発達障害
衝動買いや借金をする。貯金ができない。お金の管理ができない。大人の発達障害の特徴です。
思いつきで衝動買いしてしまう。欲しい物は全部買ってしまう。よくないこととわかっていても、ついつい何でも勢いで買ってしまう。このような衝動買いの特徴がある人がいます。
期限までにお金を払うことができない。借金を繰り返してしまう。お金の支払いが遅れる。ギャンブルで大損する。お金の管理がずさんで、貯金が全くできない。お金を計画的に使うことができない。人から頼まれると、お金を貸してしまう。詐欺に騙されて引っかかる。お人好しで、人を疑わず連帯保証人になったり、お金を貸したりしてしまう。
このお金の管理ができない特徴は、大人になって生活していく上で、とても困った特徴です。軽い気持ちで連帯保証人になって大変な思いをしている人もいます。
忘れ物が多く、物を失くす。大人の発達障害
忘れ物が多い。すぐに物を失くしてしまう。注意力が弱い。大人の発達障害の特徴です。
いつでも何でも忘れ物が多い。忘れ物をしないようにメモをしても、忘れ物をしてしまう。気を付けているつもりでも、何でもすぐに物を失くしてしまう。絶対に失くしちゃいけない大切な物でも、すぐに失くしてしまう。かばん、携帯電話、鍵、指輪、コートやジャンパー、帽子、ノート。いろんな物を、忘れて来ちゃう。失くしちゃう。一回忘れ物をしても、また次の日に同じ物を忘れてしまう。一回失くして買い直した物を、また失くしてしまう。何度も何度も忘れる、失くしちゃう。
注意力が弱く、何でも失敗が多い。小さい頃からずっと忘れ物、失くし物で困ってきた。大人の発達障害の特徴です。
こだわりが強くマニアック。大人の発達障害
自分が気に入ったことにだけに、強くこだわり、異常なほどマニアック。大人の発達障害の特徴です。
電車や時刻表や鉄道全般、昆虫や動物や恐竜、アニメやゲームやアイドル、戦艦や戦車、戦闘機、艦隊など軍事全般。自分の興味があるものにだけ異常にマニアックな特徴があります。いわゆるオタクと呼ばれるタイプです。この他にもいろんな分野があります。自動車やカーレース、空港や飛行機、旅客船や帆船やフェリー、ロボットや重機械、宇宙や星座、天気や気象全般、漢字や計算、地図や歴史や戦国武将。なんでも自分が気に入ったことだけに、極端にのめりこむ特徴があります。
自分の関心があることだけは、とことんこだわって長時間飽きることなく1つのことを徹底的に続けて、ずば抜けた集中力を発揮します。自分の持っている全部のお金、全部の時間をつぎ込んで熱中します。いわゆるオタクと呼ばれる、こだわりが強くマニアックな特徴ですが、プラスに活用できれば素晴らしい結果がだせます。
数学者のアイザック・ニュートン、物理学者のアルバート・アインシュタイン、発明家のトーマス・エジソンなどの歴史的偉人も発達障害で、こだわりが強くマニアックな特徴があったと言われています。マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ、アップル創業者のスティーブ・ジョブズも同じく、この特徴があるようです。
困ったことも多い大人の発達障害ですが、苦手な対人関係などの短所ばかりを気にするのではなく、特性を活かして長所を伸ばすようにしていきましょう。
変化が嫌い。大人の発達障害
普段と違う手順や方法を嫌がる、極端に変化を嫌う。大人の発達障害の特徴です。
同じことを繰り返すのを好む。変更や予期せぬことに弱い。急に予定が変更になると不安になる。仕事の手順や方法が変わると不安になる。物の保管場所が変わったり、普段と環境が変わったり、いつもと違う場所にいると、イライラしたり不安になったりします。
大人の発達障害では、変化が嫌いで、いつもとちょっと違うだけで不安になり、対応できずにパニックになる場合があります。
融通がきかない。大人の発達障害
ルールに忠実すぎて融通が利かない。大人の発達障害の特徴です。
ルールを頑なに守る。自分のやり方を変えない。杓子定規に考える。変化が極端に嫌い。正確で厳密すぎて、いい加減が許せない。想定外のことに対応できない。臨機応変にできなくて、融通がきかない特徴が大人の発達障害にあります。
融通がきかない特徴ですが、決まったことを繰り返すことは得意で律儀という、いい面もあります。
計画性がない。大人の発達障害
計画性がなくて、思いつきで行動してしまう。目標に向かって努力できないタイプ。金銭や時間の管理ができない。大人の発達障害の特徴です。
なんでも先のことを考えずに計画性が全然ない。行き当たりばったり。衝動的に思いつきで行動してしまう。約束を守らずに、すっぽかす。やるべきことの期限を先延ばしにする。何が重要かを判断できなくて、物事の優先順位がつけらない。見通しが甘く、できもしない複数のことを同時進行するので、全然終わらない。一つのことを完璧にやろうとし過ぎて、他のことが終わらない。やるべきことをやらない。締め切り期限を守れない。とにかく計画性がなく、そのため人から全く信頼されない。
人が良く、すぐにだまされる。八方美人で何でも安請け合いで約束するが、結局どの約束も守れない。勢いで異性と交際する。悪い人間ではないのに、計画性がないことが対人関係にも悪い影響がでている。お金の管理がずさんで、貯金が全くできない。お金を計画的に使うことができない。待ち合わせに遅れる。遅刻が多い。計画的な時間配分ができない。
このように約束、お金、時間など、日常生活全般に計画性がないのが、大人の発達障害の特徴です。計画性がないのは、人から信用されず、ライフスタイル全部に問題がある困った特徴です。
遅刻が多い。大人の発達障害
約束の時間を忘れて遅刻。迷子になって遅刻。朝起きられなくて遅刻。いつも遅刻してしまう。大人の発達障害の特徴です。
朝起きられなくて遅刻する特徴の人がいます。決まった時間に眠れない。ちょっとした物音で眠りから覚めてしまい睡眠が不十分。夜中に何かに熱中してしまい気が付いたら徹夜になっている。このように朝起きられない特徴の原因はいろいろあります。
いつも約束の時間や場所を忘れてしまう特徴の人もいます。約束自体を忘れてしまっているので、当然遅刻してしまいます。方向音痴で迷ってしまい遅刻する人もいます。すぐに迷子になるほど方向音痴では約束の時間に間に合いません。
準備に手間取って遅刻する特徴の人もいます。出発前の準備の時に必要なものが見つからない。着て行く制服などが見つからない。準備の途中でなぜか他のことを始めてしまう。始めはまだ余裕があると思っていても、何故か結局遅刻してしまう。
遅刻が多いと、人から信頼されません。遅刻が多い大人の発達障害の特徴は、本人はやる気はあるのに、なぜかいつも遅刻してしまう困った特徴です。
感覚が偏っている。偏食、好き嫌いが激しい。大人の発達障害
味覚、聴覚、触覚などが過敏だったり鈍感だったり、感覚が偏っている。大人の発達障害の特徴です。
肉がダメ、魚がダメ、特定の野菜や食べ物が苦手で食べられない。偏食で、食べ物の好き嫌いが激しい。味覚が偏った特徴です。辛子やわさびなど、香辛料をドバッとかけても全然辛味を感じない、味覚が鈍感な特徴の場合もあります。
花火の音がダメ、運動会のピストルの音がダメ。大きな音がなんでもダメ。騒がしい街の雑音がダメ。特定の音が苦手で嫌がる。聴覚が偏った特徴です。明るい光が苦手で、周囲の人より眩しく感じる。ちょっとした光を眩しく感じる。人から触られるのが苦手で、握手やタッチなどでちょっとでも触られるのがダメ。セーターの肌触りが苦手で着られない。顔を覆う感覚が苦手でマスクが着けられない。触れる感覚が過敏、触覚が偏った特徴です。
このように感覚が偏って、特定のものを極端に嫌がるのが、大人の発達障害の特徴です。
極端に不器用、運動が苦手。大人の発達障害
道具がうまく使えずに、極端に手先が不器用。道具を使った運動が苦手。大人の発達障害の特徴です。
字が汚い。絵が下手。箸を使うのが苦手。ヒモを結ぶのが苦手、紐を上手く結べない。道具が上手く使えない。極端に手先が不器用な特徴があります。ボール投げが苦手。キャッチボールができない。縄跳びが苦手。鉄棒の逆上がりができない。道具を使った運動が苦手。不器用でボールやラケットなどを使った運動ができません。
とにかく不器用で、日常生活のちょっとしたことが、できない特徴があります。
集中力がない。大人の発達障害
集中力が続かず何でも中途半端になってしまう。集中できず飽きっぽい。大人の発達障害の特徴です。
読書、勉強、仕事、家事、なんでも途中で集中力がなくなって、意識が別のことにいってしまう。ぼーっとしていて、ハッと意識が戻る。集中しようと思っても、気が付いたらぼーっとしている。
すぐに飽きてしまって、一つのことを続けられない。勉強の時に遊びのことを考える。遊びの時には勉強のことを考えてしまう。何かをやる時に、ついつい別の違うことを考えてしまう。
周りの雑音が気になってしまい、勉強や仕事に集中できない。誰かと話している時に、話し相手以外の周囲の雑音が気になり、会話に集中できない。自転車に乗ってよくぶつかる。自動車の運転で事故を起こす。集中力がない特徴は、場合によっては非常に危険です。
何に対しても気が散りやすく、注意力が散漫になる。集中力が続かない。そのため勉強や仕事の成果が低くなってしまう。大人の発達障害の特徴です。