大人の発達障害の特徴 高校生の発達障害の特徴

高校生の発達障害、改善の具体例、忘れ物、整理整頓、身だしなみ。

忘れ物が多くて、整理整頓が苦手。身だしなみを注意される。もしかして発達障害かも?、高校生の発達障害の特徴です。

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もしかして発達障害かも?

高校生くらいになると「もしかして発達障害かも?」と、自分自身に発達障害があることを、気がついてきます。

  • 忘れ物が多い。
  • 要領が悪い。
  • 片付けや整理整頓が苦手。
  • だらしないと言われる。
  • 身だしなみを注意される。

こんな特徴があれば、発達障害の可能性があります。

ただ、高校生くらいになると、発達障害の特徴を理解すれば、自分の努力で改善することができます。

忘れ物が多い。高校生の発達障害の特徴

忘れ物が多いのは、発達障害の典型的な特徴です。

  • 教科書やノートを忘れる。
  • 体操服を忘れる。
  • 宿題を忘れる。
  • 友達との約束を忘れる。

発達障害の中でも、特にADHD注意欠如多動性障害では、この忘れる特徴があります。

体育の授業で使う体操服を、前日に自宅で準備していても、当日の朝に持っていくことを忘れてしまう。
友達と一緒に帰る約束をしても、うっかり忘れて先に帰ってしまう。
こんな感じで、持ち物を忘れたり、約束を忘れたりして、他人から信用されなくなります。

この原因は、一時的な短期間の記憶力、ワーキングメモリーが弱いことです。

一つのことを記憶しても、次のことを記憶すると、古い記憶が聞けてしまいます。

短期間の記憶力が弱くても、長期的な記憶力が得意なこともあり、学校の勉強では成績が良いこともあります。
ADHDの弱点さえ克服すれば、高校生活に適応することは、十分に可能です。


改善方法、忘れないように、メモを書く。

短期記憶の弱さを、メモをとる習慣を身につけてカバーしましょう。

小さなメモ帳を持ち歩き、忘れてもいいように、すぐにメモを書く。

どんなに気をつけても、忘れてしまうのは、発達障害の個性です。頑張るだけでは解決できません。
たとえ、発達障害がない人でも、当たり前ですが、忘れることはあります。メモをとることは、どんな人にとっても、忘れないための対応策です。

メモをとることは、小学生くらいには難しいことですが、高校生まで成長すれば、メモをとることができます。

自分は忘れやすいという、発達障害の特徴をしっかり自覚してメモを取れば、高校生活に適応できるようになります。

要領が悪い。複数のことを同時にできない。

一つのことに夢中になってしまい、他のことができない。これも発達障害の特徴です。

  • 授業の黒板のノートをとると、先生の話が聞けない。
  • 食事中にテレビに気を取られてしまう。
  • 2つのことが同時にできない。

「問題が全部できたら、教室を掃除して、体操服に着替えて、外に出て体育の準備をする。」
こんな指示を先生から受けても、何をしたらいいのか、わからなくなってしまいます。


改善方法、1つずつやっていく。メモを書く。助けてもらう。

無理して、複数のことをやらずに、まずは1つずつできることをやっていく。

焦ると、できることも、できなくなります。
「二兎追う者は一兎をも得ず。」

自分の限界を知って、できることに集中しましょう。
次にやることは、メモをとって、忘れないようにすればいいんです。

指示は1つずつにしてもらう。何をするかわかならなくなったら、やることを教えてもらう。
自分1人で解決しようとせず、周囲の助けも借りると、順番にできるようになります。

片付けや整理整頓ができない。

学校でも、自宅でも、片付けができずに、物が散乱している。物の収納がめちゃくちゃ。

  • 机の中にプリントがグチャグチャ。
  • 本棚の本がバラバラ。
  • 部屋の中に物が散らかっている。
  • タンスの中に衣服を詰め込んでいる。
  • 何がどこにあるかわからない。

高校生になると、学校で使う物や、日常生活で使う物が増えてきます。発達障害で、片付けが苦手な特徴があると、整理整頓ができません。

原因は、自分の興味のないことに注意を向けられないこと。
そして、空間認識能力が弱く、物の収納場所が理解できないことです。

空間認識能力とは、物の大きさや形などを認識する能力です。片付けの時に、どこに置けばぴったり収納できるかを、判断する能力です。

改善方法、置く場所を決める。溜め込まずに処分。

全ての物の置き場所をあらかじめ決めること、これが片付けの基本です。

これは発達障害に関係なく、誰にでも言える方法です。
これをどこに置くか?、あれこれ考えるから、片付けを途中でやめてしまうのです。

発達障害で空間認識能力が弱いなら、なおさら置き場所を考えると、整理整頓ができなくなります。

教科書やノート、シャーペンや消しゴムなどの筆記具、ハサミやホッチキスなどの文房具、本や衣服など。
全部の置き場所を最初に決めて、使ったら何も考えずに、決められた場所に戻すだけにします。

自分で置き場所が決められないなら、家族に決めてもらってもOKです。置き場所が覚えられないなら、置き場所に物の名前のラベルを張って、わかりやすくします。

片付ける時に、悩まなくでいい工夫をすれば、発達障害でも、整理整頓がやりやすくなります。

片付けを面倒だと感じて、とりあえずグチャグチャに溜め込んでしまうタイプは、思い切って処分しましょう。

片付けの基本は、物を増やさないこと。
グチャグチャで使えない状態になるなら、いっそのこと処分した方がスッキリします。

見終わったプリント、解き終わったプリントは処分する。
テスト前に見直そうと、机の中に溜め込むと、テスト前にまずプリントの整理から始めないといけません。結局、片付けが中途半端で、プリントも見直さないまま。それでは、時間の無駄ですよね。
どうせ、やらないプリントなら処分してスッキリした方が、整理整頓できます。

読み終わった雑誌は、全て処分。余分な物は、全て処分。
物を増やさず、物を減らせば、発達障害があっても、片付けが楽になります。

身だしなみが、だらしない。

小さい頃は許されても、高校生になると、身だしなみも大切です。

  • 髪に寝癖がついている。
  • いつも同じ服を着る。
  • ズボンやスカートからシャツがはみ出している。

発達障害があると、ファッションや、身だしなみなど、自分の興味がないことには一切関心を示さないで、自分の気に入った同じ服ばかり着たりします。

この原因は、こだわりが強く、自分の興味の範囲外のことに無頓着で、周囲の人の気持ちが理解できないことです。

また、感覚が過敏なことも原因の場合があります。

  • 触れる感覚が過敏で、クシで髪をとかすと、痛みを感じる。
  • 服の生地に敏感で、肌触りが良い服しか着れない。

改善方法、鏡を見るタイミングを決める。感覚過敏に対応した素材を選ぶ。

身だしなみを整えるためには、鏡を見るタイミングを決めましょう。

  • 朝の歯磨きの時に鏡を見る。
  • 外出する直前に鏡を見る。
  • 学校のトイレに行ったら鏡を見る。

鏡を見る習慣で、自分の姿をチェックして、身だしなみに気をつけましょう。
「自分はこれでいい」と考えずに、周囲の人がどう感じるかを考えましょう。

歯磨きの時に鏡を見るなら、歯を磨く前に、髪の寝癖を整えないといけません。朝食を食べて、着替えをして、髪を整えてから、歯を磨く。そうすれば、歯を磨きながら、身だしなみのチェックができます。
自宅の玄関に姿見の鏡があるなら、外出直前に鏡を見ることを習慣にしましょう。

学校では、トイレに行った時には必ず鏡を見るようにして、ズボンやスカートからシャツが出てないかを、チェックする習慣を身につけましょう。

鏡を見ることを習慣とすると、発達障害の特徴である、同じことを繰り返すこだわりの強さが、身だしなみにとって、いい方向に働きます。

感覚が過敏の場合には、服の生地や、髪に使うクシの素材などを、自分にあった物を選びましょう。

服の生地にこだわりがあれば、同じ生地で、色違いやデザインの違う服を購入して、いつも同じ服ばかりにならない工夫をします。
髪をとかすクシを、櫛先が丸くなったクシに変えたりして、感覚が過敏でも、苦痛にならない工夫をします。

改善方法の具体例、これを試そう。

これを試して、発達障害を改善しましょう。

<忘れ物が多い。>
  • 小さなメモ帳を持ち歩き、忘れてもいいように、すぐにメモを書く。
<要領が悪い。複数のことを同時にできない。>
  • まずは1つずつできることをやっていく。次にやることは、メモをとって、忘れないようにする。
<片付けや整理整頓ができない。>
  • 全ての物の置き場所をあらかじめ決める
  • いっそのこと処分して、物を増やさず、物を減らす。
<身だしなみが、だらしない。>
  • 自宅や学校で、鏡を見るタイミングを決める。
  • 服の生地や、クシなど、自分にあった素材を選ぶ。

年代別に障害の特徴、改善例をチェック

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