小学生の発達障害の特徴

会話の理解力がない。変なお喋りをする。小学生の発達障害の特徴、具体的な改善例

会話の理解力がない。変なお喋りをする。発達障害児の特徴です。

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発達障害の特徴、具体例。

会話の理解力がない。変なお喋りをする。

コミュニケーション能力が弱いのは、発達障害、知的障害を持つ子の典型的な特徴です。

  • 人が話していることを理解できない。
  • 人から聞かれたことに、上手く答えられない。
  • 会話ができているようでも、話の内容が理解できていない。
  • 一つ一つの単語の意味は理解できていても、会話になると理解ができなくなる。

同じ読み方で違う意味の言葉、同音異義語が理解できない場合もあります。

  • 「かく」の「書く」と「掻く」
  • 「きる」の「切る」と「着る」

こんな言葉を使って話をすると、会話の意味が理解できなくなります。

相手のことを考えずに、一方的に話す子もいます。

  • 人の話を聞かずに、一方的に自分だけ喋る。
  • 授業中に勝手に発言する。
  • とにかく独り言が多い。

ずっと自分だけ喋って、相手は発言できないので、会話が成り立ちません。相手が退屈している、困っていることが、わからないのです。

なんだか変な喋り方で、ずーっと喋り続けている、これも発達障害児の特徴の一つです。

  • 難しい専門用語みたいな言葉を使って喋る。
  • 変に大人びた表現で喋る。
  • すらすらと早口でずーっと喋る。

喋ること自体は上手で、難しい言葉を喋っていますが、本人はその言葉を理解していません。

普段聞いていることを、ずっと真似して喋り続ける特徴がある発達障害児もいます。

  • テレビ番組やCMのセリフをずっと喋っている。
  • 学校の先生の真似をずっと喋っている。
  • 電車の案内放送を喋っている。

子供同士で喋る時に、大人びた敬語や丁寧語を使って喋る特徴の発達障害児もいます。

うちの子の場合は。
(広汎性発達障害、軽度知的障害児)

うちの子も、会話が苦手で、変なお喋りをします。

うちの子の場合は、会話の理解力は弱いです。言語全般が苦手です。文章を読むこと、文章を書くこと、話をすること、話を聞くこと、こういった言語全般が苦手な特徴があります。学校の国語の勉強が、理解できずに困ります。

幼児の頃は、言葉が遅いことが特徴でした。それでも、電車やバスの車内放送を覚えて、それを繰り返し喋り続けたりしていました。電車でお出かけしたことを、大人にずーっと喋り続けたりすることもありました。言葉が遅いうちの子供でも、変なお喋りをする特徴があります。

困ることは?、会話の理解力がない。変なお喋りをする。

先生やお友達を驚かせ、迷惑をかけるので、困ります。

学校での集団生活では、会話は絶対に必要です。
会話が上手にできないと、学校でお友達と仲良くなれません。自分の考えを、人に伝えられないので、泣き出すこともあり困ります。
また、ずっと一方的に喋り続けると、聞いてる相手は、困ってしまいます。

会話ができない、会話が一方的、これは学校生活で仲間はずれの原因になる困った特徴です。

会話の理解力がない。変なお喋りをする。その原因は?

障害のため、言語を理解する能力、コミュニケーション能力が弱いのが原因です。

会話でのコミュニケーションには、高度な脳の働きが必要です。
人との会話では、相手から聞いたことを、一瞬のうちに頭の中で文法や単語から、正しく会話の内容を理解する脳の働きが必要です。話の理解力がない特徴を持つ子は、それができません。
自分が喋る時には、相手に伝えたい内容を、単語を文法通りに並び替えて組み合わせ、言葉を発する能力が必要です。

例えば、英語の単語だけを覚えても、英会話はできません。単語は思い出せても、瞬時に単語を並び替え組み合わせる能力が会話では必要です。

大人のような専門用語を使って喋る特徴の子は、単に大人の喋っていることを真似して同じように喋ってしまい、子供同士の会話での喋り方を使い分けできないのが原因です。相手によって喋り方を変えるってことが、できないだけなのです。
一方的に、自分のことを喋り続けてしまう発達障害の特徴の子は、状況の判断ができない、相手の気持ちが理解できないのが原因です。

高度な脳の働きによって、人との会話が成り立ちます。発達障害児には、会話に必要な、言語を理解する能力、コミュニケーション能力が足りないのです。

会話の理解力がない。変なお喋りをする。改善方法の具体例、小学生の発達障害

障害で上手に人と会話ができない子の改善例を紹介します。

人との会話の訓練をするため、家庭でやること。

子供との会話で、聞く役と、話す役を切り替える。

「今からお母さんが聞くね」と言って、子供に質問をします。子供からは質問の回答だけをさせて、それ以外のお喋りはさせません。次に「今度はお母さんに聞いたり喋っていいよ」と言って、子供に好きに質問やお喋りをさせます。

このように、聞く役と話す役を交代して、一方的にしゃべるのではなく、相手の話もちゃんと聞く訓練を行います。発達障害、知的障害を持つ子は、自分が好きに喋れないと、他人の話に興味がなくなったりしますが、人の話を聞く大切さを教えましょう。

家庭の日常会話で、質問を練習する。

家庭での普段の日常会話の中で、子供に質問をして、聞かれたことに答える練習をしましょう。
一緒にテレビを見ながら、テレビ番組の内容について質問する。学校のことについて質問する。明日の予定について質問する。発達障害、知的障害を持つ子が、簡単に答えられる範囲で質問をして、聞かれたことに答える受け答えを繰り返し練習しましょう。

発表の練習をする。

学校では”今日の楽しかったこと”などの発表をすることがあります。家庭でも学校での出来事を発表させて、学校での発表に備えた練習をしましょう。
家庭で発表する時も、きちんと立たせて気を付けをさせ、学校での発表の雰囲気を再現すると効果的です。いつもと違った雰囲気で子供に緊張感を与え、人前で話すことを慣れさせましょう。

聞けないのか?話せないのか?

聞かれたことに上手く答えられない原因を、正しく確認しましょう。

聞けないのか?話せないのか?それとも聞く話すの両方できないのか?聞く気がないのか?話す気がないのか? 発達障害、知的障害を持つ子が聞かれたことに上手く答えられない原因は何かを、正しく確認して、その原因にあった訓練をしていきましょう。

相手の顔を見て会話をさせる。

家庭で会話をする時に、必ず相手の顔を見て話をさせましょう。
障害児は相手のことを考えずに、喋ってしまう特徴があります。まず相手の顔の表情をしっかり見て会話をさせる訓練をしましょう。話す相手を見ることは、会話のマナーでもあります。しっかり習慣づけましょう。

お喋り禁止タイムをつくる。

一方的に喋ってしまう子には、家庭で子供が好き勝手に発言できないお喋り禁止タイムをつくりましょう。
「今は静かに聞いていてね」と子供に伝えて、夫婦二人で会話をする。その途中で会話に割り込んできたら、「今は聞いてね」と静かに人の会話を聞く訓練をしましょう。

兄弟がいる場合は、親と別の兄弟の会話を、静かに障害児に聞かせましょう。一方的に話すことを我慢する訓練になります。

人との会話の訓練をするため、学校に期待すること。

障害のことを先生にお願いしましょう。

発達障害児への配慮

会話の理解力がない障害児にとって、学校の授業で発表することは、上手く受け答えできないので辛いことです。質問に答えられず黙ってしまい授業が中断してしまうと、クラスのお友達の迷惑にもなります。先生から授業中に手助けしてもらえるように、先生とよく相談しましょう。

また、私語が多く勝手に発言する子は、授業の迷惑になります。担任の先生にとっても負担になっているので、一緒に問題を解決できるように、よく話し合って希望を伝えましょう。

“はい”、”いいえ”、選択形式で聞く。

「はい」か「いいえ」で答えられる質問や、選択肢の中から選ばせる質問は、障害児にとっても比較的答えやすくなります。「答えは何?」と聞くのではなく、「答えは次の3つの中のどれ?」と聞いて選択肢から選ばせるようにしましょう。

隣の席同士で相談させる。

授業中に指名した子が答えられなかった場合に、隣の席のお友達と相談させて答えさせてみましょう。障害を持つ子だけでなく、それ以外の子でも、わからない時は、隣の子に聞いて答えていいことにして、クラス全体で協力しながら授業を進めていく雰囲気にしてもらいましょう。

答えを誘導してもらう。

授業中に上手く答えなれなかった時は、先生に答えを誘導してもらいましょう。発達障害、知的障害で上手く受け答えができない子は、時間をかけても答えがでてきません。答えられないと感じたら、すぐにヒントをだしたりして、答えを誘導してもらいましょう。

質問は短く。

長い質問は理解できません。質問は短く端的に、答えやすい質問をしてもらいましょう。

静かにする合図を決める。

人差し指を立てて口にあてる「しっ」のポーズ、これでクラス全員が静かに先生を見る。このようなルールを決めましょう。サインは「静かに!」と書いたプラカードでも何でも構いません。
クラス全員が静かにする合図を先生に決めてもらいましょう。発達障害、知的障害の子も、先生からの合図でクラス全員が静かになると、今は自分も静かにしなきゃと理解しやすくなります。

勝手な発言を認めない。

一方的に喋る子の場合には、授業中に勝手に発言させず、必ず手をあげさせます。
障害児本人に、手をあげたら、発言させてもらえると理解させるようにします。障害児だからと特別扱いして、授業中の勝手な不規則発言を認めないようにしましょう。

障害児以外の他の子は、特別扱いをずるいと感じます。障害児本人にとっても勝手に発言して認められると、改善する機会がなくなり、いいことがありません。授業中の勝手な発言には、「手をあげてから」と毅然とした対応をしてもらいましょう。

ダメな例、発達障害児には効果なし。

障害児に効果なし。

“早く!”と答えを急かす。

家庭でも学校の授業でも、「早く答えて!」と答えを急かすのはやめましょう。
発達障害、知的障害を持つ子は、障害のため上手く答えられないのです。急かしても、答えられるようにはなりません。急かすのではなく、答えられるように上手く誘導してあげましょう。

時間が限られた学校の授業では、時間をかけるとクラスの授業の進行が遅れて迷惑になります。答えを急かさず、すぐにヒントをだしたり、隣の子と相談させて、答えを誘導してあげましょう。

答えられないことを叱る。

答えられないことを叱る、答えられないと罰を与える、これはやめましょう。
発達障害、知的障害の子は、わざと答えないわけではありません。頑張っても答えられず、障害児本人が一番苦しんでいるのです。叱ったり罰を与えるのではなく、障害児が持つ悩みを理解してあげて、答えられるような改善策を試しましょう。

特別扱いする。

家庭での親子の会話で、一方的なお喋りをさせるなどの特別扱いはやめましょう。子供は親と会話をしながら、会話の方法を覚えていきます。普段の親子の会話の中で、一方的なお喋りをやめさせて、会話のマナーを教えましょう。

また、学校の先生にも、私語や授業中の勝手な発言は、障害児だからと特別扱いせず、正しいルールを守るように指導してもらいましょう。甘やかせるのは、障害児本人のためになりません。

厳しく叱る。

発達障害、知的障害の子が、会話が苦手で、授業中に勝手な発言をするのは障害のためです。目立とうとか、ふざけてるわけじゃないので、一度厳しく叱っても、改善されません。

かと言って、甘やかすのもよくありません。どうせ障害だから、言っても無駄だと諦めると、全く改善されません。家庭でも学校でも、厳しすぎず、甘やかせず、繰り返し何度も根気よく指導していきましょう。



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