幼児の発達障害の特徴

偏食、食べ物の好き嫌いが激しい。幼児の発達障害の特徴、具体的な改善例

食べ物の好き嫌いがとっても激しい、発達障害児の特徴の一つです。

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幼児の発達障害の特徴、具体例。

偏食、食べ物の好き嫌いが激しい。

この偏食の特徴、何が好きで、何が嫌いかは、それぞれの子によって違いますが、とにかく偏食が激しいのが特徴です。

  • 固いものは食べない。
  • 赤や緑など原色のものは食べない。
  • あったかいものは食べない。
  • においがするものは食べない。
  • 形が違うと食べない。
  • 特定のもの以外は全部食べない。

味はもちろん、固さ、色、温度、匂い、形、など、いろんな偏食の特徴をもった子がいます。
偏食という特徴以外にも、食事が苦手な場合が多く、噛むことができない、なんでも口一杯に詰め込んでしまうといった問題もあったりします。

うちの子の場合は。
(広汎性発達障害、軽度知的障害児)

うちの子の場合も、偏食が激しい特徴があります。

わたしの子供も、幼稚園の頃は固いものがダメで、味噌汁やシチューとかをかけた、柔いご飯しか食べませんでした。パンは全くダメでした。

幼稚園の集団生活の中で、他の子の様子を見ながら、給食を一緒に食べるようになって、偏食が徐々に解消さえてきました。年齢とともに、ちょっとずついろんなものが食べられるようには、なってきています。

困ることは?、偏食、食べ物の好き嫌いが激しい。

幼稚園では、みんなと同じ食事が食べられない。栄養が偏る。

幼稚園の給食では、みんなと同じ食事が食べられません。一人だけ食べるのに時間がかかり、先生やお友達に迷惑がかかります。小学校になっても、毎日給食があります。

また、栄養バランスが悪くなるので、身体の成長に影響が出る場合もあります。

偏食、食べ物の好き嫌いが激しい。その原因は?

障害のため、感覚が過敏なこと、こだわりが強いことが原因です。

発達障害を持つ子は、身体の感覚が過敏です。また、自分の好きな物と嫌いな物の、こだわりが強い特徴もあります。
そのため、味に敏感、においに敏感、かたさに敏感、色に敏感、かたちに敏感、味覚、臭覚、触覚、視覚の好み、特定のものへのこだわりなど、偏食には、いろんな原因があります。

わがままに見えますが、障害による感覚過敏が原因なので、本人の努力だけでは解決できません。お腹が空いて食べたくても食べられない、一番困っているのは本人なんです。



偏食、食べ物の好き嫌いが激しい。改善方法の具体例、幼稚園児の発達障害

障害で、食べ物の好き嫌いが激しい子の改善例を紹介します。

好き嫌いをなくすため、家庭でやること。

盛り付けを変えてみる。

盛り付けの方法を変えるだけで、食べられる場合があります。一つの皿に、一品ずつ盛り付けてみたり、いつもの盛り付けから変化させてみましょう。
視覚で好き嫌いを判断している子の場合に、効果があります。

食器を変えてみる。

子供が大好きなキャラクターの食器を使ってみましょう。

お皿や、箸、スプーン、フォーク。大好きなキャラクターだと、発達障害児に限らず子供はみんな喜びます。
こだわりが強い子には、特に効果があります。

調理方法を変えてみる。

焼いてダメなら、揚げてみる。揚げてダメなら、煮込んでみる。
調理方法を変えると、味や匂いや食感も変わります。
味覚や匂いなどで、好き嫌いを判断している子に、効果があります。

大きさを変えてみる。

一口大の大きさ、細切れ、みじん切り。
食べる大きさを変えると、食感が大きく変わります。
唐揚げなんかも、細切れにすると、食感は全然別物になります。
食感で、好き嫌いを判断している子に、効果があります。

生活のリズムを変えてみる。

朝早起きをして、体を動かしてから、朝食を食べる。いつもと生活のリズムを変えて、お腹をすかせてから、食事をしてみましょう。
いつもは好き嫌いで食べない物も、お腹が空いて気分が変われば、食べることがあります。

空腹は最高の調味料ですね。

好き嫌いをなくすため、幼稚園に期待すること。

障害のことを先生にお願いしましょう。

発達障害児への配慮

幼稚園がお弁当だと、子供の好みの食べ物を入れればいいのですが、給食の場合は、そうはできません。
障害のため、偏食で好き嫌いがある子は、給食を食べられず、先生に迷惑をかけます。
偏食は、発達障害の特徴だと、担任の先生に理解していただき、サポートをお願いしましょう。

みんなと一緒に食べさせてもらう。

幼稚園の集団生活は、好き嫌いの改善に最適の場所です。

集団生活の中で、みんなで一緒に同じものを食べる。同世代の他の子が食べている姿を見るのは、偏食の子にとって、改善にとても効果があります。

嫌いな食べ物でも、お友達が美味しそうに食べてるのを見みると、自分も食べてみる気持ちになれます。
担任の先生には、たとえ障害で食べられない子でも、みんなと一緒に楽しい食事の時間を過ごさせてもらいましょう。

うちの子の場合は、幼稚園時代のお弁当と給食などで、お友達に囲まれ食事をして、偏食が減って成長できたと思います。

加配の先生がいる場合は。

担任の先生の他に、サポートの加配(かはい)の先生がついてくれる場合。
発達障害児の中には、幼稚園の食事の時間に、座って食事ができない子がいます。

  • 食事中に立ち歩く。
  • 椅子に姿勢が悪い。
  • 他のお友達と仲良くできない。

そんな場合は、加配の先生に、サポートをお願いしましょう。

お友達と楽しい雰囲気で食事をすると、周囲の子が食べている同じ物を、自然と食べるようになり、偏食が改善されます。
障害を持つ子が、お友達と食事を楽しく食べられるように、加配の先生に見守ってもらいましょう。

ダメな例、発達障害児には効果なし。

障害児に効果なし。

強制的に食べさせる。

障害を持つ子に、強制的に食べさせても、偏食は改善されません。
障害による感覚過敏などが偏食の原因なので、嫌がる障害児に無理やり食べさせても、ますます、嫌いになるだけです。

栄養不足が心配なら、野菜ジュースなどの子供が好む補助食品などで、栄養を補給しましょう。



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