幼児の発達障害の特徴

運動が苦手。ぎこちない動き、バランス感覚がない。幼児の発達障害の特徴、具体的な改善例

運動神経が極端に悪くて、運動が苦手。発達障害児には、こんな特徴がある子がいます。

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幼児の発達障害の特徴、具体例。

運動が苦手。

  • 両足同時にジャンプができない。
  • 足を交互に階段を降りれない。
  • スキップができない。
  • 一本足で立てない。
  • ブランコがこげない。
  • 三輪車がこげない。
  • 縄跳びができない。
  • ラジオ体操ができない。

幼稚園の運動会でのダンスや体操ができず、みんなと同じように踊れない。運動神経が悪く、身体を思い通りに動かすことができません。

うちの子の場合は。
(広汎性発達障害、軽度知的障害児)

うちの子の場合も、運動が苦手で、運動は全部不得意…

幼稚園での運動遊びは、本人のやる気はあるのですが、運動神経が悪いのでどうしようもない。幼稚園の運動会のダンスでは、一人だけ何も踊れず立ったまま、かけっこはもちろん最下位です。本人もお友達と比べて運動ができないのがわかるようで、かわいそうなのですが、どうしようもありません。

困ることは?、運動が苦手。

幼稚園では、みんなと同じ運動遊びができません。

幼稚園や保育園では、ダンスや体操などの運動遊びを、子供たちは楽しみます。発達障害で運動が苦手な子は、みんなと一緒の運動ができません。
一人だけ運動ができないと、お友達と遊ばなくなったり、仲間はずれの原因となる、困った特徴です。

運動が苦手。その原因は?

障害のため、体の動きを連携させる、神経や脳の働きが弱いのが原因です。

人間が運動する時には、目で見た視覚情報や、触った触覚情報などから、自分の体の手足を動かしたり止めたりしています。
発達障害を持つ子は、体の動きをコントロールする、脳や神経の働きが弱く、運動面の発達に遅れが見られます。これを発達性協調運動障害と言います。

ただ、この発達性協調運動障害は、少しづつ成長するので、年齢とともに成長していきます。障害がない子に比べると、成長は遅くても、運動遊びで積極的に体を動かす訓練をすることが大切です。

障害児自身が運動に苦手意識を持つと、運動遊びを避けるようになり、ますます運動することが嫌いになります。
また、運動ができないことを、お友達からから笑われたり、かわれたりすることで、劣等感を持ち、ますます運動が嫌いになります。


運動が苦手。改善方法の具体例、幼稚園児の発達障害

障害で、極端に運動が苦手な子の改善例を紹介します。

運動の練習のため、家庭でやること。

感覚統合療法、遊びで感覚を刺激する。

道具を使った運動遊びで、楽しみながら、感覚を刺激し、脳の機能を成長させる療育方法が、感覚統合療法です。
発達障害児の運動の練習には、この感覚統合療法が最も効果が期待でき、一般的に広く使われる療育方法です。

感覚統合療法は、療育の専門家の指導がなくても、日常生活の遊びの中で、楽しく療育できる方法です。

  • ブランコ
  • ジャングルジム
  • うんてい
  • すべり台
  • ボール遊び
  • 縄跳び
  • 鉄棒
  • 平均台
  • とび箱
  • シーソー
  • 三輪車

このような遊具で楽しく遊ぶことで、感覚統合が鍛えられ、発達障害児の運動量力が向上します。

家族で公園に行く。

家族で公園に出かけて、外遊びをしながら、障害を持つ子の運動能力を鍛えましょう。
公園では、遊具で遊べば、感覚統合療法になります。ただ走るだけでも、基礎体力がつきます。ずっと家の中にいると、子供が体を動かす機会が少なくなります。
障害を持つ子が楽しくはしゃぎながら、体を動かして遊べるように、親子で公園に出かけて、子供を元気一杯遊ばせてあげましょう。

できることから始める。

障害を持つ子は、他の子と比べて、できることが少ないです。
ボールが投げなれない子には、ボールを転がす遊びをする。鉄棒ができない子には、鉄棒にぶら下がる遊びをする。
最初は、障害児でもできるレベルまで、到達目標を下げてください。できることから始めて、繰り返すことで、徐々にできることが増えていきます。

できたら褒める。

できたら褒める、障害を持つ子が、頑張ったら、いっぱい褒めてあげましょう。ちょっとしたことでも、褒められると子供は自信がつき、やる気が出てきます。

「上手にできたね。」「楽しかったね。」「頑張ったね。」
運動遊びの意欲がでてくれば、障害児自身が進んで体を動かすようになり、運動能力も成長します。毎日の繰り返しが、最も効果的な方法です。

運動の練習のため、幼稚園に期待すること。

障害のことを先生にお願いしましょう。

発達障害児への配慮

障害のため上手に運動ができない子は、幼稚園の運動遊びについていけません。
また、運動会の練習や、お遊戯会のダンスなどでは、みんなと同じことができずに、先生に迷惑がかかります。
担任の先生には、運動が苦手な障害児の特徴を知ってもらい、適切なサポートをいただけるようにお願いしましょう。

笑われたり、からかわれたら、止めてもらう。

障害のため、運動が極端に苦手な子は、動きがぎこちないので、お友達から笑われることがあります。茶化されたり、からかわれたりすることも、よくあります。また、それが原因で、いたずらされたり、仲間はずれまで、発展する可能性もあります。
そんな時には、先生に止めてもらい、周囲の子が、優しく温かく見守る雰囲気作りをお願いしましょう。

加配の先生がいる場合は。

担任の先生の他に、サポートの加配(かはい)の先生がついてくれる場合。
加配の先生には、運動遊びの中で、できないことだけ、手伝ってもらうよう、お願いしましょう。
障害児本人が、自分一人でできることは、なるべく本人の思う通りにさせてもらって、うまくできない部分を補助してもらいます。

三輪車がこげなかったら、後ろから少し押してもらったり、ブランコがこげなかったら、最初だけ揺らしてもらいます。
加配の先生のサポートで、運動遊びができ始めると、障害児本人も自身がつき、運動の楽しみを感じるようになります。

ダメな例、発達障害児には効果なし。

障害児に効果なし。

一人だけで練習させる。

障害を持つ子は、一人で練習させても上達しません。適切な指導がないと、いつまで経っても、できないままで効果はありません。
他の子と違って、障害を持つ子は、練習量を増やすだけでは、上手になりません。

なぜできないの?

「なぜできないの?」「なぜ頑張らないの?」と障害児本人を責めても、効果はありません。
障害のため、運動ができないのです。頑張りが足りないわけではありません。
「みんなできてるよ。」「年少でもできることよ」と、比較するような言い方も、障害児本人が自信をなくすだけで効果はありません。



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