小学生の発達障害の特徴

変化が嫌い、学校行事が苦手。小学生の発達障害の特徴、具体的な改善例

変化が嫌いで、こだわりが強い。学校行事を嫌がる。発達障害児の特徴です。

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発達障害の特徴、具体例。

変化が嫌い、学校行事が苦手。

いつもと違うこと、変化を極端に嫌う。運動会やお楽しみ会、遠足などの学校行事に参加できない。これも発達障害児の特徴の一つです。

  • 予定が変わると不安になる。
  • やり方が変わると不安になる。
  • 行き先が変わると不安になる。
  • 物を置く場所が変わると不安になる。
  • いつもと違う道を通ると不安になる。

ちょっとしたこんな変化で、イライラしたり不安になったりします。

運動会などの学校行事では…

  • 学校での時間割が変わる。
  • 体操服や水泳の水着など着るものが変わる
  • 音や歌や音楽など大きな音が鳴る。
  • 大勢が一斉に集まる。

多くの人は、予想しなかったことが起こると、多少の不安はありますが、ワクワク楽しく新鮮な気持ちを持ちます。発達障害の子は、変化が嫌いで楽しめない特徴があります。

うちの子の場合は。
(広汎性発達障害、軽度知的障害児)

うちの子も変化を嫌います。でも、学校行事は、楽しめるタイプでした。

うちの子の場合も、手順にこだわりがあり、変化を嫌います。なんでも同じことを繰り返すことを好みます。何かいつもと違ったことがあると、不安で私に何度も質問してきます。

しかし、学校行事は楽しめていて、運動会などを、怖がることはありませんでした。ただ、運動会のダンスなどでは、みんなの動きについていけません。それでも、行事自体を嫌がることは、ありませんでした。

困ることは?、変化が嫌い、学校行事が苦手。

学校でのイベントで、お友達と仲良くできず、仲間はずれになる。

小学校でのイベントでは、仲間同士で同じ行動ができないと、お友達に嫌がられ、仲間はずれの原因になります。

学校の行事があると、普段と違う雰囲気に不安になるタイプ。楽しいイベントで、暗く落ち込んでいると、お友達は嫌がります。
それとは逆に、イベントがあると気持ちが高ぶり、はしゃぎ過ぎて自分を抑えられなくなるタイプ。1人だけ興奮状態だと、周りから浮いてしまいます。

人の気持ちや、空気が読めない。その原因は?

発達障害のため、適応力、判断力、好奇心がないのが原因です。

発達障害、知的障害を持つ子の中には、

  • 変化への適応力がない。
  • 状況の判断力がない。
  • 新しさへの好奇心がない。

これが、変化が嫌いで、学校行事が苦手な原因です。
そして、普段の生活からの変化に対応できず、自分の感情がコントロールできなくなります。

変化が嫌い、学校行事が苦手。改善方法の具体例、小学生の発達障害

発達障害で、変化が嫌い、学校行事が苦手な子の改善例を紹介します。

変化が苦手で迷惑をかけないために、家庭でやること。

予定表を作る。

学校行事などの予定表を作って、どんな内容があるのかを障害児に理解させましょう。
運動会、遠足などの学校行事の予定表を家庭で作って、子供にどんなことがあるのかを教えておきましょう。運動会では大きな音で音楽が流れる、大勢の人が運動会を見に来る、雨天で延期になる、このように行事が普段と違うことを事前にイメージトレーニングしておきましょう。

いつもと違うことをしてみる。

  • いつもと違う道を通ってみる。
  • いつもと違う部屋で食事をする。
  • いつもと違う部屋で寝る。

家庭でいつもと違うことをやってみて、急な変化に対応する練習をしましょう。変化への対応を、ちょっとずつ簡単にできることから練習を始めましょう。

他の原因を特定する。

変化が嫌いではなく、何か他の原因がある場合もあります。例えば、大きな音が嫌い、大勢の人が嫌い、動物が嫌い。こんなことが原因で学校行事に参加できない場合があります。

運動会が苦手なのは、いつもと違う雰囲気が原因なのではなく、単にかけっこのスタートのピストルの大きな音が嫌いなだけ。遠足の途中でパニックになるのは、途中に犬がいただけ。こんな子の場合は、その原因となることを特定すれば、比較的簡単に対応できます。

変化が苦手で迷惑をかけないために、学校に期待すること。

障害のことを先生にお願いしましょう。

発達障害児への配慮

時間割が急に変更になるときは、先生が忙しい場合が多く、障害児に対しての特別な対応が難しい場合があります。学校行事の場合も、先生が特定の子だけへの対応が難しくなります。担任の先生だけじゃなく、保健室の先生や、補助的な先生などの協力が得られるように、普段から学校へ希望を伝えておきましょう。

学校行事は見学させる。

通常の体育の時間では、体調不良の子は見学をします。学校行事でも「見学」させてもらいましょう。
運動会に参加できない場合は、集団の外から見学をさせてもらう。体育館の行事では、体育館の隅か、体育館の外から見学させてもらう。遠足は、自動車で移動させてもらう。
発達障害、知的障害で学校行事に参加できない子は、体調不良の子と同じ対応をお願いしましょう。

静かな所で落ち着かせる。

障害児が強い不安から、集団と同じ場所に居れなくなったり、パニックになった場合は、静かな所で落ち着かせましょう。
学校の保健室、職員室、誰もいない教室、静なところで気持ちを落ち着かせましょう。先生が付き添えない場合でも、障害児だけ静な所に移してもらいましょう。付き添いの先生がいないからといって、パニックになったまま、集団と同じ所にいても、状態は改善されません。

ダメな例、発達障害児には効果なし。

障害児に効果なし。

無理に参加を強制する。

障害児本人が嫌がることを、無理に参加を強制させるのはやめましょう。
発達障害、知的障害を持つ子は、わがままを言ってるわけではありません。障害のため急な変化や、学校行事に上手く対応できないのです。
障害児本人が強く不安を感じている状態で、強引に参加を強要すると、パニックになったり、本人が否定的な考えを持ち、より深刻な状態となる場合があります。



年代別に障害の特徴、改善例をチェック

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障害の種類で特徴、改善例をチェック

自閉症の特徴 アスペルガー症候群の特徴 注意欠如多動性障害ADHDの特徴 学習障害LDの特徴

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