小学生の発達障害の特徴 自閉症の特徴 ADHD注意欠如多動性障害の特徴

人混みを嫌がる2つの発達障害、自閉症とADHD

発達障害児が、人混みが苦手な原因は、2種類あります。

発達障害児が、人が多い場所を嫌がる2つの理由。

自閉症とADHD、2つの原因となる発達障害があります。

  • 1、元々人混み自体が苦手。
  • 2、無理に親が押さえつけて、人混みが苦手になった。

1のタイプは、発達障害のうちの、自閉症スペクトラム障害が原因です。

2のタイプは、発達障害のうちの、ADHDが原因です。

自閉症スペクトラム障害が原因で、人混みが苦手

自閉症スペクトラム障害は、人と接することが苦手なのが特徴です。

自閉症スペクトラム障害は、中心的な症状として、対人関係の障害、コミュニケーション能力の障害、限定的で偏った興味やこだわりの強さがあります。

人と接するのが苦手な自閉症スペクトラム障害を持つ子にとっては、大勢の人に囲まれてしまう人混みは、恐怖と強い不安を感じる場所です。

また、自閉症に関連する症状としては、触覚や味覚、視覚、嗅覚、そして聴覚などの感覚が過敏すぎることがあります。
例えば、大きな音を嫌がることはもちろん、誰もが気にしないような、小さな音を聞き分けて嫌がることもあります。

人が多いところでは、いろんな人の話し声が聞こえます。
BGMや、案内方法が流れていたり、大きな音が聞こえます。
聴覚が過敏な自閉症を持つ子には、刺激が強すぎて、不快に感じてしまいます。

また、視覚が過敏な自閉症を持つ子にとっては、ピカピカ光るライトも、普通の人が気にしなくても、強い刺激と感じています。

人が苦手で、感覚過敏。それが自閉症です。

ADHDが原因で、人混みが苦手

ADHDは、注意欠如、衝動性、多動性が特徴の発達障害です。

ADHDの子にとって、人混みでは、いろんなことに興味を持ちすぎ、興奮が抑えられなくなってしまいます。

小さい頃から、大勢の人がいる場所に行くと、ついつい興奮しすぎてしまい、いつも母親に怒られる。
人混みでは、いつも怒られてばかりで、いつの間にか、人混みが苦手になってしまう。
また、母親も、子供と大勢の人がいる場所へ、子供が興奮して言う事を聞かなくなるので、ついつい不機嫌になる。
子供にとっては、外出すると母親が不機嫌になるので、いつの間にか、外出が嫌いになる。
それがADHDの子が人混みが苦手な原因です。

元々は、苦手でなかった事が、いつも怒られてばかりで、嫌になってしまう。
これは発達障害を持つ子に限らず、子供なら、誰でも、怒られてばかりなら、嫌になるのは当たり前です。

外出で叱られてばかりのADHD。嫌になるのも当たり前。

自閉症の特徴 アスペルガー症候群の特徴 注意欠如多動性障害ADHDの特徴 学習障害LDの特徴

混雑する時間を避け、空いた時間で出かける。

時間を考えて、ストレスを減らす。

自閉症スペクトラム障害が原因で、人が苦手で感覚過敏の子供にとっては、大勢の人がいる場所に行くのは、苦痛でしかありません。
障害を持つ子本人が、嫌がる時には、無理に連れて行くのはやめましょう。

どうしても出かけなければいけない場合でも、なるべく人が少ない空いている時間を選ぶなどの工夫をしてあげましょう。

人が見えたり、ライトが見えるのを嫌がる場合は、子供の視界を遮るように、親が子供の目の前に立つようにしましょう。
音を嫌がる場合には、イヤホンやイヤーマフをつけて、音が聞こえにくくする工夫をしましょう。

ADHDが原因で、人混みで興奮が抑えられなくなる子の場合も、なるべく空いている時間であれば、比較的に周囲の目を気にせず、子供の行動を注意できます。
人が少なく、迷惑がかからないなら、子供を叱る必要もありません。
また、子供にとっても、人が少ない方が刺激も少なく、興奮の度合いも小さくなり、感情をコントロールしやすくなります。

人が少なければ、叱らなくてもいい。



小学生の発達障害・知的障害の特徴
触れる感覚が過敏。小学生の発達障害の特徴

発達障害を持つ子の外食、自閉症の子の静かな場所、ADHDの子はファミレス。

無理なく子供が、ご飯を食べられるお店を選びましょう。

自閉症スペクトラム障害を持つ子の場合は、混雑したお店に行くと、刺激が強すぎます。
元々、人が苦手な上に、周囲の人の話し声がたくさん聞こえたり、雑音が多いと、聴覚が過敏だと、苦痛を感じます。
また、ガラス張りで周囲が丸見えのお店などは、視覚過敏の子にとっては、苦痛を感じる場所です。
自閉症スペクトラム障害の子には、なるべく、静かで落ち着いたお店を選びましょう。
個室や、仕切りのあるお店なら、自閉症スペクトラム障害の子でも安心です。

ADHDの子の場合は、外食すると、いつもと違う場所で食事する状況なので、興奮してしまいます。
ファミレスなら、他のお客さんたちも騒がしいので、親が少々叱っても、周囲の迷惑になりません。
いろんな物に興味を持つADHDの子が、興奮して、叱ってばかりだと、食事が楽しくなりません。
ADHDの子供が、ちょっと大きな声を出したり、興奮して歩きまわったりしても、ファミレスなら、あまり叱らなくて済みます。
もちろん、個室のあるお店なら、声も漏れにくく、周囲の目を気にしなくていいので、ADHDの子にも適した場所です。

障害の特徴を考えて、外食のストレスを減らしましょう。



年代別に障害の特徴、改善例をチェック

大人の発達障害の特徴 小学生の発達障害の特徴 幼児の発達障害の特徴 乳児の発達障害の特徴

障害の種類で特徴、改善例をチェック

自閉症の特徴 アスペルガー症候群の特徴 注意欠如多動性障害ADHDの特徴 学習障害LDの特徴

-小学生の発達障害の特徴, 自閉症の特徴, ADHD注意欠如多動性障害の特徴

関連記事

小学生の発達障害・知的障害の特徴

会話の理解力がない。変なお喋りをする。小学生の発達障害の特徴、具体的な改善例

人の話していることを理解することができない。話の理解力がない。一方的に喋り続ける。発達障害児には、こんな特徴がある子がいます。

小学生の発達障害・知的障害の特徴

かんしゃくが強い。パニックになる。小学生の発達障害の特徴、具体的な改善例

かんしゃくが強い、ちょっと気に入らないと、激しいかんしゃく。家や学校、外出先で、突然暴れて、泣き喚いてパニックになる。発達障害児の特徴の一つです。

文字が上手に書けない。原因は発達障害のLD学習障害・ADHD

文字が上手に書けない。 発達障害を持つ子の中には、文字を書くことが苦手な子がいます。 文字が汚くて、なんて書いているかわからない。 ノートのマス目や、線の中に字を収めて書くことができずに、はみ出して書 …

予定変更が苦手、学校行事が苦手、自閉症スペクトラム障害

自閉症の傾向がある子は、いつもと違うことが苦手です。 急な予定変更が不安 予定が変わると不安になります。 自閉症の傾向がある発達障害児には、いつも同じ行動することを好み、いつもと違う手順が苦手な子がい …

小学生の発達障害の特徴

小学生の発達障害の特徴

この小学生の時期は、注意欠如多動性障害ADHDや学習障害LDが発見されやすい年代です。小学校の集団生活では、発達障害を持つ子は困ってることが多いです。
早期に発達障害を発見して、問題を解決するため、子供の特徴をよく見て、様子を観察していきましょう。

大人の発達障害の特徴 小学生の発達障害の特徴 幼児の発達障害の特徴 乳児の発達障害の特徴
自閉症の特徴 アスペルガー症候群の特徴 注意欠如多動性障害ADHDの特徴 学習障害LDの特徴