感覚が過敏で、衣服のこだわりが強い。発達障害児の特徴です。
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<目次>、触れる感覚が過敏、衣服のこだわりが強い。
- 1、発達障害の特徴の具体例
- 2、うちの子の場合は。(障害を持つ子)
- 3、こんなことが困ります。
- 4、原因はなんだろう?
- 5、改善方法の具体例、これを試そう。
発達障害の特徴、具体例。
触れる感覚が過敏。
触れる感覚が過敏で、身につけること、触れられること、いろんなことを嫌がる。発達障害児の特徴の一つです。
身につけるものを嫌がったり、いつも同じ服ばかり着たがる特徴の子がいます。
- 帽子をかぶるのを嫌がる。
- 帽子のあごひもを嫌がる。
- 靴下を履くのを嫌がる。
- マフラーやタートルネックなど首に巻くのを嫌がる。
- 袖口がしまった服を嫌がる。
- 服の腕まくりを嫌がる。
- 服の縫い目やタグを嫌がる。
- 服など着るものの材質にこだわりがある。
- いつも、同じ服ばかり着たがる。
気温や、季節に合わせた、服装ができない子もいます。
どんなに寒くても、半袖半ズボンだったり、暑くて汗をかいていても、長袖を着る子もいます。
身だしなみに関することを嫌がる特徴の子もいます。
- 歯磨きを嫌がる。
- 爪切りを嫌がる。
- 耳かきを嫌がる。
- 身体を洗うのを嫌がる。
- 鼻をかむのを嫌がる。
うちの子の場合は。
(広汎性発達障害、軽度知的障害児)
うちの子も、感覚が過敏で、圧迫感のある衣服を嫌がります。
うちの子の場合も、感覚過敏です。
帽子のあごひもが苦手で、体育の授業でかぶる運動用帽子のあごひもを嫌がります。
靴下はいつの間にか脱いでしまします。
どこでも靴下を脱いで、靴下を失くしてしまうので困っていますが、全然良くなりません。
いつも、自分の気に入った同じ服ばかり着てしまいます。
硬めの布地を嫌がり、柔らかな生地が好みで、特に、タオル地の衣服が大好きです。
触れる感覚の過敏さは、年齢とともに少なくなってきましたが、今でも耳かきは苦手です。
困ることは?、衣服のこだわり、身だしなみ。
小学校の体操服や帽子など、みんなと同じ服装をする時に困ります。
うちの子の小学校では、体育の授業で、ゴムあごひも付きの帽子を被ります。そのゴムあごひもの圧迫感を嫌がります。
首からストラップなどをぶら下げる時には、紐が首に触れるのを嫌がります。
小学校で、みんなと同じ服装をする時に、それができないと、困ってしまいます。
小学生になると、身だしなみは大切です。
爪切りを嫌がったり、歯磨きを嫌がったりすると、生活習慣の躾が大変です。
衣服のこだわり、身だしなみ。その原因は?
障害のため、感覚の過敏さ、こだわりの強さが原因です。
発達障害、知的障害の子は、感覚が過敏で、こだわりが強く、周囲に同調する意識がないのが原因です。
- 触れる感覚が過敏
- 気に入った衣服などへのこだわりが強い。
- 周囲と同じように合わせる意識がない。
どんなに寒くても圧迫感のない半袖半ズボンを好んで着てしまい、季節に合わせた服装ができません。
寒い季節になると、周囲のお友達が長袖長ズボンになっても、他人に合わせる意識がないのも、自分一人だけ違った服装になる原因です。
触れる感覚が過敏な特徴の子は、いろんなことを嫌がります。
発達障害の特徴が原因なので、本人はわがままを言っているわけではありません。
年齢とともに少なくなってくる場合もありあますが、大きくなっても触覚過敏の特徴が変わらない場合もあります。
衣服のこだわり、身だしなみ。改善方法の具体例、小学生の発達障害
障害で、周囲と同じ服装や、身だしなみができない子の改善例を紹介します。
衣服のこだわり、身だしなみ、家庭でやること。
子供が気持ちよく着れる服を選ぶ。
感覚過敏で衣服を嫌がる子供の場合には、まずは、子供の苦痛を和らげることが大切です。
身に着ける衣服からの苦痛は、一時的な感覚と違い、継続的に長時間の苦痛となります。
子供が、どんな衣服を不快に思うのか、どんな衣服なら好んで着るのかを、理解してあげましょう。
気持ちよく着れる服を着れば、発達障害で感覚過敏の子でも、気持ちよく生活ができるようになります。
圧迫感のない衣服を着せる。
圧迫される衣服が嫌いな子供には、首、袖、腰回りなどに余裕がある衣服を選びましょう。
タートルネックは感覚過敏な子が嫌がる典型的な例です。
首回りが大きめで、袖口が締らず広がっているシャツであれば、気持ちよく着れます。
ウエストがきついズボンやスカートは避けて、ゆるめに調節してあげましょう。
衣服のタグを嫌がる子の場合には、すべてのタグを切り取ってあげましょう。
季節の衣替えを強制的にする。
暑さや寒さに鈍感で、自分の気に入った服を着続ける子には、強制的に衣替えをさせましょう。
障害を持つ子本人に、判断ができない場合には、季節で衣服を変えるのは、ルールとして、強制的に教えることで、慣れさせましょう。
爪切りや耳かきは、定期的にちょっとずつ。
感覚が過敏で、身だしなみを嫌がる子に、嫌がるからと言って、やらないと、ますます嫌がるようになります。
爪切りであれば、指1本だけでも、耳かきであれば、綿棒でちょっとだけでも、定期的にやって、徐々になれさせましょう。
無理にやりすぎて、子供が嫌にならないように、できる範囲で、ちょっとずつ定期的にやって、慣れさせるしか、方法はありません。
衣服のこだわり、身だしなみ、学校に期待すること。
障害のことを先生にお願いしましょう。
発達障害児への配慮
みんなと同じ服装ができない、身だしなみができないのは、障害が原因で、障害児本人には悪気がないことを、学校の先生に理解してもらいましょう。
先生に理解してもらう。
小学校では、体操服や、帽子のあごひも、給食エプロンの袖口など、圧迫感が苦手な子が嫌がる衣服があります。
担任の先生には、単なるわがままではなく、発達障害による、感覚の過敏さの問題であることを伝えて、理解してもらいましょう。
ダメな例、発達障害児には効果なし。
無理に押し付けるのは、障害児に効果なし。
嫌がる子を叱る。
「この服を着なさいっ!」、こう叱っても効果がありません。発達障害、知的障害の子は、着たい気持ちがあっても、感覚過敏で着れないから、困っているのです。
一番困っているのは、発達障害を持つ子供、本人なのです。
強い刺激を与えすぎる。
感覚が過敏な子に、急激な刺激を与えても、本人が強い苦痛を感じるだけです。
慣れさせるには、徐々に軽い刺激を継続的に与えること。
無理な強い刺激は、逆効果になります。