小学生の発達障害の特徴 自閉症の特徴

偏食で食べ物の好き嫌いが極端、自閉症スペクトラム障害の小学生の給食対策

偏食が激しいことは、自閉症スペクトラムの特徴の一つです。

自閉症スペクトラム障害の特徴

自閉症スペクトラム障害は、発達障害の一種です。

食べ物の好き嫌いが極端な他にも、こんな特徴が見られたら、「自閉症スペクトラム障害」の可能性が高くなります。

  • 対人関係が苦手で、集団に入らない。
  • コミュニケーションが苦手
  • 特定のものに、こだわりが強い。
  • 感覚が過敏で、過剰に反応する。
  • 同じ行動を繰り返す。

偏食の原因は、感覚過敏と、こだわりの強さ。

飽きずに同じ物を食べ続ける。

発達障害の子供には、食べ物の好みが極端に偏っている子がいます。
発達障害の中でも、自閉症スペクトラム障害の子供に、この偏食の特徴が多く見られます。

自閉症スペクトラムの子供の中には、食べ物の味に対しての味覚、食べ物を口に入れた時の触覚、匂いに対する嗅覚などが、感覚が過敏な子がいます。

また、こだわりの強さに加えて、同じことの繰り返しを好む傾向も、自閉症スペクトラム障害の特徴です。
自分の気に入った食べ物だけを、食べ続けても飽きないのが、自閉症スペクトラム障害の特徴です。

過剰な感覚過敏と、こだわりが強く飽きないのが原因で、食べ物の好みが極端に偏ってしまうのです。

苦手な食べ物の特徴、味、歯ごたえ、におい、熱さ、冷たさ。

何が苦手で、何が好きかは、障害を持つ子、一人一人に違いがあります。

  • 特定の食べ物しか、食べない。
  • 匂いがある食べ物が苦手。
  • 硬いものが、食べられない。
  • 食感を嫌がって、食べられない。
  • 熱いものを食べない。
  • 冷たいものを食べない。

どんな食べ物が苦手なのかは、一人一人によって違いがあり、自閉症スペクトラム障害であっても、同じではありません。

カレーが大好きな子でも、カレー「ルー」の製造メーカーが変わると、全く食べない子もいます。
母親が作ったハンバーグは大好きでも、ファミレスのハンバーグは口にしない子もいます。



小学生の発達障害・知的障害の特徴
偏食、食べ物の好き嫌いが激しい。小学生の発達障害の特徴

小学生からの給食は、偏食が激しい子にとって大問題

小学生になると、学校で給食が始まります。

給食を食べる幼稚園や保育園もありますが、食べ残しがあっても、幼稚園や保育園の先生は、子供に無理に食べさせることは、まずないので、そんなに問題になりません。

しかし、小学生になると、給食を全部残さず食べるように、小学校の先生から指導を受けます。
小学校で給食が食べられないと、他の子からも、仲間外れになることもあり、小学校生活に馴染めません。

学校給食への対策

無理に食べさせられると、学校の給食が、嫌になる。

小学校の担任の先生によっては、食べ残しがあると、叱ったり、全部食べることを強要することがあります。
また、給食時間が終わって昼休みになっても、全部食べ終わるまで、居残りで食べることを強要することもあります。

このような、先生からの強要があれば、偏食の特徴のある子は、給食の時間が苦痛になってしまいます。

先生から、給食の強要を受けないためにも、事前に先生とよく話し合うことが大切です。

偏食は発達障害が原因だと、小学校の先生に理解してもらう。

単なる好き嫌いや、わがままではないことを、先生に相談する。

先生に相談して、好き嫌いが激しいのは、甘えているから、わがままだから、こんな理由ではないことを、しっかり説明しましょう。

そして、偏食は、発達障害の自閉症スペクトラム障害が原因であることを、正しく理解してもらいましょう。

小学校の担任の先生への相談では、子供が苦手な食べ物や、盛り付け方法のこだわりなど、特性を伝えます。
学校の先生が全てに対応はできませんが、具体的な食べ物の好き嫌いなどを伝えることで、子供の特性を理解してもらいやすくなります。

学校の先生との相談での注意点は、なんでも学校に対応してもらう、という考えではなく、先生のできる範囲での対応をお願いすることです。

偏食を克服する方法、調理方法や盛り付けを工夫する。

ちょっとした工夫で、克服できることもあります。

発達障害を持つ子でも、調理方法や盛り付けを工夫するだけで、苦手な食べ物を食べられるようになることがあります。

例えば、卵焼きが苦手で絶対食べない子供の場合、目玉焼きや、スクランブルエッグ、ゆで卵など、調理方法を変えると、卵料理が食べられる場合があります。
焼き魚が嫌いな子供でも、煮付け、フライ、刺身など、違った調理方法を試してみましょう。

野菜が苦手な子供でも、カレーなど大好物の料理に混ぜると食べられる場合もあります。

逆に、味が混ざるのが苦手で、嫌だと感じる子もいます。
ハンバーグと一緒に盛り付ける付け合せ野菜に、肉の味が移るのが嫌で、食べない子供もいます。
その場合には、盛り付けを別々にすることで、食べられることがあります

調理方法を工夫することで、偏食であっても、栄養の偏りでの健康への影響は無くなります。
ただし、子供に無理に食べさせようと強要すると、食事が楽しくなくなり、ますます食事が嫌いになってしまいます。
無理しない範囲で、いろんな調理方法や、盛り付けなどを試しめみましょう。

子供と一緒に、無理せず、チャレンジしてみましょう。



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