典型的な発達障害、知的障害の特徴が、言葉が遅いことです。
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<目次>、言葉が遅い。うまく話せない。
- 1、発達障害の特徴の具体例
- 2、うちの子の場合は。(障害を持つ子)
- 3、こんなことが困ります。
- 4、原因はなんだろう?
- 5、改善方法の具体例、これを試そう。
幼児の発達障害の特徴、具体例。
言葉が遅い。うまく話せない。
言葉が遅い、会話ができない、これは典型的な発達障害、知的障害児の特徴です。3歳になっても、単語しか話さず、会話ができない、あまり喋れない場合は、発達障害、知的障害が考えられます。
- 単語は喋れるけど、会話ができない。
- とにかく喋るのが下手。
- 単語ばかり言って、助詞がうまく使えない。
- 人が言った同じことをオウム返しする。
会話ができずに、単語だけ、おうむ返しだけ・・・
子供は、母親や周囲の人に興味を持ち、コミュニケーションをとりたいと思って、言葉を覚え、喋ることができるようになってきます。
発達障害の子供の中には、母親や周囲の人に関心や興味がなく、言葉を話さない子がいます。一方的に、単語を喋ることで、相手と意思疎通ができていないことが、わからない子もいます。
また、知的障害の子供は、母親や周囲の人に関心や興味はあるけど、障害のためうまく言葉が話せないことがあります。
うちの子の場合は。
(広汎性発達障害、軽度知的障害児)
うちの子も、言葉が遅いので、障害に気づきました。会話が苦手で、変なお喋りをします。
わたしの子供も、3歳を過ぎても言葉が話せませんでした。
母親のわたしが言っている内容は、理解できてるようでしたが、子供から言葉を発するのがありませんでした。3歳になっても会話ができなかったので、発達障害と診断されました。4歳を過ぎた頃から会話らしいものが、だんだんできてきました。
困ることは?、言葉が遅い。うまく話せない。
幼稚園では、言葉が遅いと、先生の指示が理解できず、集団行動についていけない。
幼稚園では先生の指示を聞いて、集まる、座る、立つ、手や足を洗う、など、いろんな集団生活を行います。発達障害や知的障害で言葉が遅いと、先生の指示が理解できないので、幼稚園でお友達と一緒の行動ができません。
先生の指示を聞いての集団行動は、幼稚園だけじゃなく、小学校になると、より必要になります。
うまく話せないと、自分の気持ちを、お友達に伝えることができず、仲良く遊ぶことができません。言葉で感情を表現することができないと、かんしゃく、乱暴の原因となります。
言葉が遅い。うまく話せない。その原因は?
障害のため、言語を理解する能力、コミュニケーション能力が弱いのが原因です。
言語による会話でのコミュニケーションは、高度な脳の働きが必要です。
発達障害、知的障害を持つ子は、障害のため、言語能力やコミュニケーション能力が弱いので、うまく会話ができません。
自閉症の傾向があると、人との関わりを嫌がるので、言葉を覚える必要がありません。そのため、知的な遅れがない場合でも、会話をしない子もいます。
言葉が遅いのは、自閉症の子の典型的な特徴です。
言葉が遅い。うまく話せない。改善方法の具体例、幼稚園児の発達障害
障害で言葉が遅い、うまく話せない子の改善例を紹介します。
言葉を理解するため、家庭でやること。
ゆっくり、短い言葉で話しかける。
大人が話すスピードでは、幼児は言葉を理解できません。障害を持つ子には、特にゆっくり話かけるようにしましょう。
また、単語を1つか2つ程度で話しかけましょう。長い文章を話しても、障害を持つ幼児は理解できません。
絵カード、身振り、手振りと同時に話しかける。
話かけるときに、同時に身振り手振りのジェスチャーをして、子供が視覚的に言葉を理解できるようにしましょう。また、よく使う言葉には、絵カードを作って話しかける方法も効果があります。子供に絵カードを見せながら、同時に言葉を話しかけます。
ジェスチャーや絵カードと同時に言葉をかけることによって、その言葉を視覚的に理解できると、学習効果が上がります。
絵カードを使った言語の療育方法を「PECS・ペクス」と言います。
「PECS・ペクス」は、絵カードの視覚効果を使った療育方法です。
ちょっと変な会話でも、褒める。
ちょっとくらい変な喋り方でも、褒めてあげましょう。
子供が、話すことを楽しいと感じることが大切です。正しい言葉を、親が言い直してあげて、楽しみながら会話の訓練を続けましょう。
にっこり笑って話しかける。
子供自身が会話を楽しいと感じるのが、学習効果をあげる一番の方法です。子供に話かけるときには、イライラせず、にっこり笑って話しかけましょう。
言葉は楽しい、そう感じられるように、発達障害を持つ子に向かって、話しかけましょう。
言葉を理解するため、幼稚園に期待すること。
障害のことを先生にお願いしましょう。
発達障害児への配慮
障害で言葉が遅い子は、幼稚園での先生の指示などが理解できません。集団行動では、お友達から出遅れてしまうので、先生のサポートが欠かせません。障害のため、言葉がうまく話せない特性を、先生に理解いただき、サポートをお願いしましょう。
子供の目の前で、もう一回説明する。
先生が子供たちの集団に向かって話しかけても、言葉が理解できない子は、自分に話していると感じません。
集団への指示の後に、個別に障害を持つ子の目の前で、もう一回短い言葉で、説明してもらいましょう。
理解できなくても、話しかけてもらう。
たとえ話を理解できていなくても、先生には障害を持つ子に話しかけてもらいましょう。
理解できないからと言って、話しかけないと、いつまでたっても言葉を理解できません。
家庭で言葉や会話の訓練をすることは大切ですが、同世代のお友達に囲まれ、集団生活する幼稚園では、家庭以上に学習効果が期待できます。
先生も忙しいでしょうが、障害を持つ子への言葉かけをお願いしてみましょう。
はい、いいえ、の選択形式で聞いてもらう。
うまく話せない子でも「うん」でYes、「ううん。」でNo。これで話が通じる場合があります。
言葉が苦手な子でも、答えやすいように、YesかNoで答えられる内容で、先生に話しかけてもらいましょう。
子供にとって、先生との会話は、すごく嬉しいものです。言葉が通じる経験を繰り返すことで、障害を持つ子にも言語への興味がでてきます。
話は短く。
長い話は理解できません。短く端的に、話をしてもらいましょう。
合図を決める。
人差し指を立てて口にあてる「しっ」のポーズ、これをみたら全員が静かにする。
話すことができない障害を持つ子でも、合図なら理解できる場合があります。
もし、合図で先生からの指示を理解できるなら、合図と言葉を併用することで、問題行動が減って、言葉の理解も進みます。
加配の先生がいる場合は。
担任の先生の他に、サポートの加配(かはい)の先生がついてくれる場合。
加配の先生には、担任の先生が話したことを、短い文章に言い換え、指示してもらいましょう。
担任の先生が「積み木を片付けたら、お絵かきしてね。」と言ったら、加配の先生には「積み木を片付けて。」と、一つずつ、障害を持つ子に、説明してもらいましょう。
ダメな例、発達障害児には効果なし。
障害児に効果なし。
しつこく練習させる。
早く言葉を覚えてもらいたいと、親は焦りがちです。子供のやる気がないのに、何度も言葉を練習させても、話すことが嫌になるだけです。子供が、言葉や会話に興味を持つように、楽しくトレーニングしましょう。
間違いを褒めてばかり。
褒めるのはいいことですが、間違いも褒めてばかりだと、そのままでいいと、障害を持つ子は勘違いします。変な言葉や会話は、親が正しい言葉に言い直して、会話のトレーニングをしましょう。
イライラ間違いを叱る。
間違いを叱っても、子供は言葉を覚えません。言葉が遅いのは、障害児本人の努力不足ではなく、発達障害が原因です。イライラ叱ると、子供はますます話すことが嫌いになります。
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