発達障害を持つ子を育てる母親のための「7つの習慣」です。
母親の「7つの習慣」で、発達障害を持つ子の個性が伸びる。
発達障害を持つ子を育てる母親が、子供との良い関係になるために、身につけるべき基本的な7つの習慣をまとめました。
発達障害を持つ子の特性は、その子によって、それぞれ違います。
そのため、この7つの習慣が、すべての子に当てはまる訳ではありませんが、どんな子でも基本的な対応は、同じです。
まず、母親が、7つの習慣を身につけて、子供と良い関係を作りましょう。
1、子供を褒めてあげる。
子供のやる気は、母親が褒めること。
どんな子でも、母親から褒められれば嬉しいし、やる気も出てきます。
それは、発達障害を持つ子でも同じです。
特に発達障害を持つ子は、小さい頃から叱られることが多く、自尊心が傷つきやすいです。
母親が褒めてあげると、子供は母親から認められていることを実感し、やる気や自信が出てきます。
宿題をやった時、片付けをした時、挨拶ができた時、子供がした行動を見逃さずに、すぐにその場で褒めてあげましょう。
子供を褒める内容はなんでも構いません。
褒めることがないって時には、子供の行動を言葉にして、褒めることから始めましょう。
- 朝起きられた時に「時間通りに起きたね。」
- おはようと挨拶した時に「挨拶ができたね。」
- 顔を洗った時に「顔を洗えたね。」
- いただきますを言った時に「行儀よく食べられたね」
- ご飯を食べ終わった時に「残さず食べたね」
こんなことでも、母親が褒めてあげると、発達障害を持つ子は嬉しいものです。
褒め言葉から、親子の会話を始めれば、良い関係を作れます。
褒め言葉は、親子のコミュニケーションのきっかけです。
2、子供の話をよく聞く。
発達障害を持つ子が、問題行動をした時に、頭ごなしに叱ってはダメです。
「口答えしないで。」
「言い訳なんかしないで。」
カッとなると、ついつい母親が言ってしまう言葉です。
子供が問題行動を起こした時に、子供の話を聞かずに叱ってばかりでは、子供は「自分の気持ちをわかってくれない」と感じてしまいます。
母親がしっかりと子供に向き合い、話を聞けば、子供も自分の気持ちを打ち明けられます。
なぜ、そんな問題行動をしたのか、子供の気持ちを、しっかりと聞いて、その原因を解決してあげましょう。
3、子供をよく見て観察する。
発達障害を持つ子が、問題行動をした時には、イライラしてはダメです。
「どうして、これができないのか。」
「何度言っても、言うことを聞かない。」
ダメだとわかっていても、母親はついつい、イライラしてしまうものです。
子供の問題行動だけに注目して、イライラしてしまうと、子供がどうして、その行動をしたのかの原因が、見えなくなります。
なぜ、この子は、こんなことをしたのだろうか?、と考えてみましょう。
発達障害を持つ子の行動をよく見て、観察すれば、その行動のどこかに原因が隠れているはずです。
よく子供を観察してみましょう。
4、子供への伝え方を工夫する。
上手に伝えれば、発達障害を持つ子でも理解できます。
発達障害を持つ子は、毎日やることを覚えられない、いつまでも同じことばかりして次の行動に移れない、こんな特徴があります。
何度も言ったことをすぐに忘れる子には、伝え方の工夫をしてみましょう。
一日のスケジュールを壁に張って、子供が行動予定を見えるようにします。
- 5時から宿題
- 6時からテレビやゲーム
- 6時45分に片付け
- 7時から夕食
- 8時からお風呂
そのスケジュール表は、行動の手順をイラストで描いて、具体的にやることが視覚的に理解できるようにします。
前もって、具体的な行動の予定を伝えておくことで、正しい行動ができるタイプの子もいます。
5、目標は少しずつ達成させる。
小さな目標をコツコツと。
子供は、一気になんでもできるようには、なりません。
特に、発達障害を持つ子の目標は、スモールステップが基本です。
親子で失敗を繰り返しながら、ちょっとずつ地道に頑張るしかありません。
大きな目標を立てて、母親が期待しすぎると、子供に負担がかかります。
また、母親も、子供ができなかった時に、がっかりして、ストレスが溜まるだけです。
まずは、小さは目標を立てて、その目標を一つずつ達成しながら、親子で成功体験を積み重ねましょう。
目標を少しずつ達成して、長いスパンで最終的なゴールを目指せば、子供の成長に驚く時がやってきます。
6、無理に強制しない。
発達障害を持つ子に、無理やり多くのことを強制させるのは、やめましょう。
母親は子供の将来のことを考えると、どうしても、子供にたくさんの経験を積ませようと、いろんなことをやらせてしまいます。
もちろん、大切な子供のことを思ってのことですが、発達障害を持つ子にとっては、母親からの過剰な要求が負担になってしまうこともあります。
母親が焦ってしまうのは、逆効果になるので禁物です。
子供の将来のためになることでも、それが子供の気持ちにあった支援なのかを、もう一度、考え直しましょう。
子供の気持ちに沿った支援こそが、長期的に継続でき、効果が上がる支援になります。
7、感情的に叱らない。
子供を叱る前には、一呼吸しましょう。
子供が言うことを聞かないと、ついつい感情的に叱ってしまった経験が、母親なら誰しもあるはずです。
発達障害を持つ子は、母親から見たら問題行動でも、自分の行動の何が問題なのか、理解できていない場合があります。
そんな時に、母親からキツく叱られても、なぜ自分が叱られたのか理解できません。
特に、怒りの感情的に叱られると、ただ単に怖いと言う気持ちだけが、頭に残ります。
この、理由がわからず、母親に感情的に叱られた、という積み重ねが、発達障害を持つ子の自尊心を傷つけていきます。
イラっとした怒りの感情を言葉にするのではなく、子供を叱る前には、一呼吸してから、感情をコントロールしましょう。