幼児の発達障害の特徴

我慢ができない。順番が待てない。ルールが守れない。幼児の発達障害の特徴、具体的な改善例

我慢ができず、ルールが守れない。順番が待てない。発達障害児の特徴の一つです。

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幼児の発達障害の特徴、具体例。

我慢ができない。ルールが守れない。順番が待てない。

直前に何回も注意されても、全く我慢ができない。発達障害児には、こんな特徴がある子がいます。
幼稚園や保育園で集団生活を始めると、だんだんと我慢ができるようになってきますが、発達障害の子は、先生から何度注意されても、全然我慢ができません。
障害児本人もダメだとはわかっているのですが、欲求を抑えられません。注意された大人の様子を見ながら、我慢できずに約束を破ることもあります。

我慢ができない。

  • 「いただきます。」の前に食べ始める。
  • 先生の許可なく、外に遊びに行く。
  • 座るように言われても、立ち歩く。

同じことを何度注意されても、全く我慢ができない。

遊びのルールが守れない。

かくれんぼで、見つかっても、出てこない。
鬼ごっこで、タッチされても、鬼にならずに逃げる。
遊びのルールを無視して、自分勝手に自分だけが楽しいことをやり続ける。
みんなで仲良くおもちゃを使おうと言われているのに、言われた直後におもちゃを独り占めしてしまう。

順番が待てない。

お友達と並んでから順番に遊ぶことができない。順番が待てなくて、順番抜かしをする。
幼稚園や保育園では、お友達と一緒にみんなで遊具を使って遊びます。ブランコを順番でやる。すべり台を順番でやる。順番に列に並んで待つ。発達障害の子は、この順番に待つことができない特徴があります。
順番で遊ぶように言われても、その直後に順番を守らず勝手に遊んでしまいます。

うちの子の場合は。
(広汎性発達障害、軽度知的障害児)

うちの子も、我慢するのが苦手でした。遊びのルールが理解できず、お友達と一緒の遊びができませんでした。

うちの子の場合も、我慢するのが苦手。この我慢できないという特徴は、お友達に迷惑がかかるので、幼稚園では困りました。
軽度の知的障害もあるので、幼稚園の間は、じゃんけんのルールが理解できずに、同じ年齢の子とは、ルールのある遊びが一緒にできませんでした。そして、幼稚園の頃は、順番という概念そのものが理解できていませんでした。

困ることは?、我慢ができない。ルールが守れない。順番が待てない。

お友達から、わがままで自分勝手と思われ、仲間はずれになります。

この我慢できないという特徴は、幼稚園や保育園で他のお友達から、わがままな子、自分勝手な子と思われ、仲間はずれの原因となります。
遊びのルールが守れない。順番が待てない。これもお友達とけんかになったり、一緒に遊ぶのを敬遠され、遊んでもらえなくなります。

我慢ができない。ルールや順番が守れない。その原因は?

障害のため、欲求が抑えられず、我慢の概念やルールが理解できないのが原因です。

  • 欲求を抑えられない。
  • 我慢という概念が理解できない。
  • ルールが理解できない。
  • 順番という概念が理解できない。

抽象的な概念である「我慢」は、障害児にとっては理解が難しいのです。
また、記憶力が弱い障害児にとって、ルールを覚えておくことも難しく、すぐに忘れてしまいます。
欲求が抑えられないので、順番を待つこともできません。

理解力がないので、悪いことをしている自覚が、障害児本人にはありません。自分がなぜ怒られているのかが、障害児には理解できないのです。



我慢ができない。ルールや順番が守れない。改善方法の具体例、幼稚園児の発達障害

障害で、我慢ができず、ルールや順番が守れない子の改善例を紹介します。

我慢する、ルールや順番を守るため、家庭でやること。

我慢できたら褒める。

いただきますの前に食べずに、いただきますを言ってから食べたら、我慢したことを褒めてあげます。
遊びをやめて片付けできたら、我慢したことを褒めてあげます。

我慢という概念が理解できない発達障害児には、ちょっとした我慢を繰り返し褒めてあげることで、我慢の習慣が身につくようになります。

家族でルールのあるゲームをする。

  • ジャンケン
  • すごろく
  • トランプ
  • ボードゲーム

家族でルールのある遊びをすることで、発達障害児にも、ルールを守って遊ぶことの楽しさを教えましょう。難しいルールは、簡単なルールに変更して、障害を持つ子でも理解しやすいように工夫して、ゲームを楽しみましょう。
親子で楽しみながらの学習が一番効率的です。

日常生活で列に並ぶ。

  • スーパーのレジで列に並ぶ。
  • 電車やバスに乗る時に列に並ぶ。

日常生活の中で、親子で列に並び、順番を待つことで、幼稚園での遊びでも、順番を待つことを覚えさせます。
親がやっていることを見ることで、障害を持つ子も順番という習慣を身につけます。

我慢する、ルールや順番を守るため、幼稚園に期待すること。

障害のことを先生にお願いしましょう。

発達障害児への配慮

ルールが理解できない子や、順番が理解できない子の場合、幼稚園の先生のサポートがあれば、改善できることが多くあります。
障害で理解力が弱いだけで、悪意はないことを、幼稚園の先生に知ってもらい、障害児の特性をふまえたサポートをお願いしましょう。

具体的な指示をしてもらう。

「いただきます。」の前に食べ始めたら、「食べないで。」ではなく、「箸を置いて、手を膝に置いて」と具体的に、何をするかを指示すると、発達障害児が行動しやすくなります。

「順番に並んで。」と言っても、理解力のない発達障害児は、どうすればいいのかわかりません。列の一番後ろを指差しながら、「あそこに並んで。」と具体的な指示をお願いしましょう。

ルールや順番という抽象的な概念ではなく、どこで何をする、という、具体的な指示なら発達障害児でも理解ができます。

特別扱いせず、ルールや順番を守らせる。

発達障害児の場合は、ルールを無視したり、順番抜かしをしても、見過ごされ特別扱いさせる場合があります。それでは、障害児本人の成長はできません。
幼稚園の先生には、他のお友達と同じように、ダメなことはダメと、しっかり指導してもらいましょう。

加配の先生がいる場合は。

担任の先生の他に、サポートの加配(かはい)の先生がついてくれる場合。
先生が一緒に、順番に並んで待ってもらう。そばで一緒に遊びながらルールを教えてもらう。順番が回ってきて遊ぶ時の楽しみや、ルールを守って遊ぶ楽しみを、そばについて教えてもらいましょう。

ダメな例、発達障害児には効果なし。

障害児に効果なし。

長時間、説明する。

遊びのルールを長々と説明しても、障害を持つ子は、記憶力や理解力がないので、効果がありません。
全てを理解することはできないので、ちょっとくらい間違っても気にせず、徐々に覚えていかせましょう。

なぜ?、と責める。

「なぜルールを守れないの?」「なぜ順番を守れないの?」と叱っても、発達障害児の場合は、ルールや順番そのものが理解できていないのです。
「なぜ?」と叱るのではなく、何をすればいいのか、具体的に指示をしましょう。



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