文章の理解力がない。文章を読んで内容を理解することができない。発達障害児の特徴です。
文章の理解力がない。小学生の発達障害の特徴、具体例。
おしゃべり、会話はできるけど、本に書いている文章になると、内容が理解できていない。
会話では「お腹が空いた」と話したり、聞いたりして、理解できるのに、「おなかがすいた」という文章を読んでも意味が理解できない。
こんな特徴があります。
書いている文字を、言語として理解することができないのです。
会話ができるのに、読むことができない。学習障害LDの可能性があります。
うちの子の場合は。
(広汎性発達障害、軽度知的障害児)
うちの子も、文章の理解力はとっても弱い特徴があります。
うちの子も、文章の理解力はとっても弱い特徴があります。そして、言語全般が苦手です。
算数の計算は比較的できるのですが、文章問題が全くダメです。
本読みでは、なんとなく意味がわかっているようなのですが、国語のテストの内容などは全く理解できません。算数の文章問題の意味を理解することもできません。
文章を読んで理解する力が弱いと、筆記試験では散々な結果になってしまします。文章の理解力がないのは困った特徴です。
困ることは?、文章の理解力がない。
文章が理解できないと、勉強ができない。大人になっても、日常生活でも困ります。
学校の授業では、先生が話している内容は理解できても、教科書に書いている文章の意味を理解できない。
教科書や本を読んで文章を理解することができない特徴があると、学校での勉強ができません。
算数の計算はできても、書いていることの意味が理解できないので、文章問題ができない。
会話はできる子で、文章の理解力だけがないと、周囲からは何故理解できないのかわからないので、支援してもらえません。
文章の理解力がない。その原因は?
発達障害児の文章の理解力がない原因は、3つ考えられます。
- 1、知的障害が原因
- 2、視覚が原因の読字障害
- 3、聴覚が原因の読字障害
まず、発達障害の子が、文章の理解力がない原因として、知的障害が考えられます。
発達障害と知的障害は、同時に発生することも多くあります。
計算などの分野では、知的な遅れがなくても、言語分野に知的障害があることも考えられます。
読字障害と、学習障害LD
学習障害LDの一つが、読字障害です。
人との会話などでは、知的能力は高く、知的障害がない場合には、読字障害が原因です。
読字障害は英語で「ディスレクシア」と呼ばれ、特定分野の学習だけが苦手な、学習障害LDに含まれます。
読字障害には、視覚が原因となる場合と、聴覚が原因となる場合があります。
脳が眼球の動きをコントロールできずに、文字を文字として認識できないのが、視覚が原因の読字障害です。
そして、聴覚が原因の読字障害です。
文字は「読み」と結びついて、言語となっています。
耳で聞いた音声を、脳が言語と認識できないと、文字の読みにも影響がでてきます。
文章の理解力がない。改善方法の具体例、小学生の発達障害
発達障害、知的障害を持つ子が、文章を理解するための改善例を紹介します。
まずは、確実に文章を読む工夫をする。
文字を視覚で認識することが苦手な子の場合は、たくさんの文字が同時に目に入ると、どこから読み始めるか、次にどこを読むのかが、わからなくなります。
まずは、発達障害児が、確実に文章を読めるような工夫をしましょう。
単語を◯で区切って読む。
単語を丸で囲むと、一つのまとまりとして、認識しやすくなります。
この方法は、
- 文章の区切りがわからなくなる。
- 1文字ずつ逐字読みをする。
こんな特徴の子に効果があります。
定規で次の行を隠しながら読む。
文章を読む時に、筆箱の中に入っている定規・ものさしを使います。
次に読む行を、定規で隠しながら読むと、今読んでいる行、今読んでいる部分がわかりやすくなります。
定規がない時には、読んでいる文字を、指でなぞりながら読むようにしましょう。
この方法は、
- 文字を飛ばして読む。
- 行を飛ばして読む。
- どこを読んでるかわからなくなる。
こんな特徴の子に効果があります。
文字では、イメージが思いつかない子には、写真や言葉で補助する。
文章を読んで文字だけの情報では、どうしてもイメージが思いつかない発達障害児もいます。そんな子には、文字の視覚情報だけでなく、文字以外の視覚情報、聴覚の情報などを、上手に取り込むことで、文章を理解する助けにしましょう。
マンガや読み聞かせ、文字以外の補助的な情報も効果がありあます。
マンガ、写真、絵カードで、文章の内容を理解させる。
文章の内容を、写真や絵カードを見ることで、理解させます。
「狩人」と「イノシシ」、この2つの写真や絵カードを見ると、
「知り合いのかりゅうどにさそわれて、イノシシがりに行きました。」
この文章が理解できるようになります。
大人でも、マンガなら内容を理解しやすいですよね。
写真やイラストなどの視覚情報で、文字の認識が苦手な発達障害児も、文章の内容が理解できる場合があります。
誰かが、一度文章を読んで聞かせてあげる。
初めて読む文章の場合には、その文章を誰かが読んで聞かせてあげます。
文章の内容を、耳で聞くことによって、聴覚的な情報から、文章の内容が理解できるようになります。
この方法は、会話ができるけど、文章を読むのが苦手な学習障害LDの子に効果的です。
ハリウッド俳優のトムクルーズは、読字障害ディスレクシアです。台本が読めないので、台本を読んでもらい録音して、セリフを覚えるそうです。
パソコンの中の文章なら、読んでくれる人がいなくても、読み上げ機能を活用することもできます。
IT技術の進歩で、障害がある子でも、サポートを受けられるようになっています。